噛む程に…

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飯野耀子のベター クォリティ オブ ライフ 第3回

 3回目のテーマは「咀嚼(そしゃく)」。よく老人が寝付くと、とたんに認知症が進むという話があります。これ、同じ寝付くといっても総入れ歯の方とそうでない方とでは、進行度合いに開きがある場合が多いのをご存知ですか?

赤ちゃんもガブッと噛む。クリエイティブ コモンズ ライセンス写真:ingridjee

赤ちゃんもガブッと噛む。

 理由は自分の歯がある方は即、流動食になるということは少ないのですが、総入れ歯の方は早い段階で流動食になる場合が多く、それによって咀嚼をほとんどしなくなります。これにより咀嚼によって動いている頭の骨が動かされなくなるので、大脳への刺激が著しく減ってしまい、結果、認知症が進むという状態になるのだそうです。
 
 この咀嚼と頭の骨の動きの関係は成長期の子供にとっては大脳の発達、記憶力アップ、思考力アップなどの効果をもたらすといわれています(もちろん、成人にとっても咀嚼は記憶力の維持や大脳の活性化という点では有効な生命活動です!)。

 また最近、口呼吸する人が増えているという現象が問題になっています。これは一般的に柔らかいものを食べることが多くなった食生活の影響で、咀嚼をする回数が減ったために口まわりの筋肉の発達が未熟になり、口をしめつづけていられなることができない人が増えているから。
 
 口呼吸は、ウィルスなどにフィルター機能を果たす粘膜を持つ鼻と違って、外気中にあるものを丸々体内に取り込んでしまうので風邪などにもかかりやすく、また常に口が半開きのようなことになっているので、口中が乾燥することによって、さらにウィルスなど体内に入りやすくなってしまいます(唾液には殺菌作用などによりウィルス等を撃退する力が備わっています)。

 これらの点から、ぜひみなさんに今一度「咀嚼」の大切さを認識し、生活の中に咀嚼タイムを取り入れてもらいたいと思うのです。

 方法は食事の度に意識してご飯を噛むようにするのでもいいですし、一日一個以上のガムを食べるのでも、あなたにあっているやり方でかまいません。一日一個のガムで何が変わるの?と思われるかもしれませんが、ちりも積もれば山となるで、1か月後、口元の締まりや頭のスッキリ度が違ってきます。最近は再石化成分を含んでいるガムやチョコレート味など口寂しい時におやつの代用になるガムなども出ているので、まずは形から!ガム選びから始めてみてもいいかもしれませんね。

 口元の締まりがいい人は品が良く見えると言います。すでにいい方はそのキープを、そしてちょっと最近、口が開き気味かな?と思ったら、より素敵な口元になるように、今日から「咀嚼」に意識を向けてみてください。

飯野耀子AllAbout食育ガイド/ myfood.jp編集長。健康管理士、薬膳料理指導員、
食育指導士など多数の資格を保有。FANCL発芽玄米粥の監修も務める。
著書に「夜トマトダイエット」(ぶんか社他、台湾版、中国版)
「合格への食卓」(扶桑社)がある。飯野耀子公式サイトはこちら

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