工賃アップ、はじめの一歩は現状把握

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工賃アップへの道 第1回 まずは施設の現状把握 前編

 障碍者授産施設や心身障害者地域デイケア施設では、様々な製品が生産・販売されたり、部品仕訳などの下請作業を行っています。生産物の売り上げや、下請けの単価・受注量が増える事は、障碍をもった方が受け取る工賃が増え、生活環境の向上、経済的自立や社会参加への支援になります。

 日常の業務に追われる中、工賃アップの為の検討をしていく事は大変ですが、基本的なポイントを押えながら、順次対策をとっていけば限られた時間の中でも工賃のアップは可能です。
 そこで、シリーズ「工賃アップへの道」では、民間企業での活用されている手法をもとに、工賃アップにつながる施設運営の手法をアドバイスしていきます。

工賃の全国平均をまずは確認

 工賃アップを考える際には、まず今の施設の工賃と全国(地域)の平均にどれくらい差があるのかを確認しましょう。下の表は厚生労働省から発表された平成18年度の資料です。

平成18年度工賃(賃金)月額の実績について

対象事業所 平均工賃(賃金)
就労継続支援A型事業所 10万1117円
就労継続支援B型事業所 1万1875円
福祉工場 11万8460円
入所・通所授産施設 1万2766円
小規模通所授産施設 9274円
全施設の平均工賃(賃金) 1万5257円
工賃倍増5か年計画の対象施設(*)の平均工賃
 *就労継続支援B型事業所、入所・通所授産施設、小規模通所授産施設
1万2222円

厚生労働省 「平成18年度工賃(賃金)月額の実績について」 より

 各都道府県では、毎年事業所の平均工賃を発表していますので、そちらも必ず確認してください。 あなたもこの表を見て「全国の平均は、こんなに高いの!」、「うちは地方だからもっと低くいよ」と思うかもしれません。
 しかし、安心してください。平均賃金は1万2222円ですが、多くは1万円以下の事業所である事、経営が上手くいっている事業所が平均額を押し上げている事が、以下のグラフから判かります。また、同省の発表によると、必ずしも首都圏の工賃が地方の工賃より高い訳ではありません(北海道の平均は1万5304円となっています)。

平成18年度工賃(賃金)月額の実績について

平成18年度工賃(賃金)月額の実績について(クリックで拡大)

 全国には全体の平均工賃を押し上げるほど、経営が上手くいっている事業所があるのです。そういった事業所で取り入れられている手法・考え方を参考とすることが、工賃アップへの近道なのです。

 次回は、事業の形態(業種)について現状把握をしていきます。

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