施設の特徴を把握して工賃アップ

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工賃アップへの道 第2回 まずは施設の現状把握 後編

 前編では、全国平均の工賃とみなさんの事業所の売り上げにどれくらいの差があるのか分かったと思います。平均以上の工賃を支払えている事業所はさらなる高みを、平均以下の売り上げの事業所は、まずは平均水準の工賃を達成する為に、引き続き施設の現状把握を進めましょう。

 授産施設で行われている生産活動は、縫製・組み立て加工・箱折り・清掃・包装・菓子製造・リサイクル・陶芸・製パン・配食・印刷・喫茶等々多岐にわたり、多くの事業所は複数の事業を行っています。

 工賃UPを考えるときに、全てを一くくりにしては効率的な改善策が打てません。それぞれの事業ごとに気をつけるポイント、改善のし易いポイントが異なります。ですから、現状の事業が次に示す分類のどれに当てはまるかを確認することが、効率的な改善を行うために有効な方法となります。実際は、それぞれの要素を含んだ複合型になっている例が多いでしょう。

事業の分類と特徴を知る

製造業タイプ

 ここに分類されるのは、 製造からスタートして販売業者や卸売業者へ納入するタイプの事業です。このタイプの事業は何より「売れる製品を作ること」が販売業者との良好な関係作りの為に重要です。また、売れる製品作りのためには「製品開発技術」、製造のための「資金繰り・設備投資計画」が必要となります。

 資金繰り、設備投資計画が定め、適切な製品の値段がいくらなのか見極める事が何よりも大事です。施設を訪問してお話を聞いたり、商品を見せてもらいうと、「せっかくいいものを作っているのに安すぎる値段設定だな」と感じる事が良くあります。値段設定の具体的ノウハウについては別の回に詳しく見ていきましょう。

下請けタイプ

 ここに分類されるのは、製造業の下請けとなっているタイプの事業です。価格決定や仕事量が元請けしだいという面で受動的な事業です。

 しかし、製品の開発や販売・卸先に悩む必要はありませんし、材料が元請け支給であれば取引先の資金を活用できるので資金繰りも比較的楽になりますので、施設の内側の事に集中して取り組めるという大きなメリットがあります。

 その為、施設の製造力・効率を高め、確実に納期を守ることが何よりも大事です。作業の中にボトルネックになっている工程は無いか、やり方を工夫することで時間短縮をすることができないかという点を重点的に見ていくことになります。

サービス業・小売業タイプ

 このタイプにはパンの販売まで行っている施設やレストランを営んでいる施設が含まれます。

 このタイプでは最終消費者との接点を開拓していかなければならず、販売・宣伝のノウハウが必要となります。施設内の業務を行うと同時に、営業等の外を向いた仕事もする、品質について販売者として責任を持つ、営業・宣伝に経費がかかる等のやる事が増えますが、他のタイプに比べて、利益率は高くなる傾向を持っているのが、このタイプです。

 また、販売等の仕事は福祉の経験が浅い人・無い人でも手伝う事が可能ですのでボランティアの協力を受け入れやすいというメリットがあります。

 ここまで見て、あなたの施設がどのタイプに属していそうか雰囲気がつかめたでしょうか。次回、どのタイプの施設にも必要となる考え方をみてから、具体先の話に進むことにしようと思います。

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