総理大臣とチャレンジド

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 昨日(26日)、鳩山総理大臣の所信表明で、『チャレンジド』について語られました。テレビ報道ではなかなか全文を知る機会がありませんので、該当部分を以下に引用します。

「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」

人の笑顔がわが喜び

先日、訪問させていただいたあるチョーク工場のお話を申し上げます。

創業者である社長は、昭和34年の秋に、近所の養護学校の先生から頼まれて2人の卒業生を仮採用しました。毎日昼食のベルが鳴っても仕事をやめない2人に、女性工員たちは「彼女たちは私たちの娘みたいなもの。私たちが面倒みるから就職させてやってください」と懇願したそうです。そして、次の年も、また次の年も、養護学校からの採用が続きました。

ある年、とある会でお寺のご住職が、その社長の隣に座られました。

社長はご住職に質問しました。

「文字も数も読めない子どもたちです。施設にいた方がきっと幸せなのに、なぜ満員電車に揺られながら毎日遅れもせずに来て、一生懸命働くのでしょう?」

ご住職はこうおっしゃったそうです。

「ものやお金があれば幸せだと思いますか」。続いて、「人間の究極の幸せは4つです。愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること。働くことによって愛以外の3つの幸せが得られるのです」。

「その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」、これは社長の実体験を踏まえた感想です。

このチョーク工場は、従業員のうち7割が「障がい」という「試練」を与えられた、いわば「チャレンジド」の方々によって構成されていますが、粉の飛びにくい、いわゆるダストレスチョークでは、全国的に有名なリーディングカンパニーになっているそうです。障がいを持った方たちも、あるいは高齢者も、難病の患者さんも、人間は、人に評価され、感謝され、必要とされてこそ幸せを感じるということを、この逸話は物語っているのではないでしょうか。

私が尊敬するアインシュタイン博士も、次のように述べています。

「人は他人のために存在する。何よりもまず、その人の笑顔や喜びがそのまま自分の幸せである人たちのために。そして、共感というきずなで結ばれている無数にいる見知らぬ人たちのために」

2009年10月26日 鳩山総理大臣所信表明演説より

  住職のお話はデンマークのノーマリゼーションの父N・E・バンク-ミケルセンの考え方にも通じます。 そして、この社長が経営する企業は「日本でいちばん大切にしたい会社」でも有名になった日本理化学工業です。この大山社長(現在は会長)の考え方は「働く幸せ」でも詳しく述べられており、「利益第一主義」の世の中で忘れられていた、会社本来の存在意義について気付かせてくれます。

 ともすれば毎日夜遅くまでがむしゃらに働いてしまいがちな日本人ですが、この本を読むと自分が何をやりがいにしているから頑張っていられるのかに改めて気付かされます。

 ちょっと疲れた夜にこの本を読めば、また明日も頑張ろうという活力が湧いてくるのではないでしょうか。

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