福祉立国デンマークはどんな国?

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デンマーク福祉社会とバンク‐ミケルセンの思想と実践 第2回

デンマーク連載24回シリーズ

ノーマライゼーションの理念が誕生したデンマークは、地方分権が確立し、民主主義が国民に広く定着した、社会福祉先進国です。高福祉、高負担の考え方が国民全体に認知され、政権が交代しようとも、この体制で社会保障が行われていくことが確実です。

今回は、このような福祉国家デンマークの概況をお伝えします。

デンマークの概況

国と国民

正式国名は、デンマーク王国(Kongeriget Denmark, The Kingdom of Denmark)で、立憲君主国で、国家元首はマーグレーテ2世女王です。国旗は赤地に白の十字で「ダネブロー」と呼ばれ、通貨はデンマーククローネです。

出典:日欧文化学院HP

出典:日欧文化学院HP

先進的な社会保障制度をもつ福祉国家、生活大国として知られており、著名人としては、本シリーズでとりあげていくノーマリゼーションの提唱者バンク‐ミケルセンの他、童話作家H.C.アンデルセン、哲学者セーレン・キルケゴール、彫刻家ベアテル・トーヴァルセン、核物理学者ニールス・ボーアなどが有名です。

総人口は2008年現在551万人、人口密度は126人/ k㎡です。首都コペンハーゲンの人口は50万人となっています。

言語はゲルマン語族のデンマーク語で、外国語として英語・ドイツ語・スウェーデン語などが使われています。また、若い世代は小学4年生より英語を習うので、国内のほとんどで英語が通じます。主な宗教はキリスト教プロテスタントで、国民の89%がプロテスタントの福音ルーテル派教会に属しています。

地理・気候・風土

出典:野村武夫,2004,「ノーマライゼーションが生まれた国・デンマーク」ミネルヴァ書房pp.3 デンマークの地図(クリックして拡大)

出典:野村武夫,2004,「ノーマライゼーションが生まれた国・デンマーク」ミネルヴァ書房pp.3 デンマークの地図(クリックして拡大)

ユトランド半島とフュン島、シェラン島からなる本土と、グリーンランド、フェロー諸島及びその他大小約500の島々よりなっています。ユトランド半島はドイツと国境を接していて、現在は自由に往来できます。また、首都コペンハーゲンと隣国スウェーデンのマルメ市までは橋が通り、往来が容易になっています。デンマーク本土の面積は、43,094k㎡となっています。

グリーンランドは、面積が世界最大の島であり、フェロー諸島は1,399 k㎡の小さな群島です。それぞれ内政自治政府があり、デンマーク本国に委ねている外交、国防政策などの分野を除いて自治を行っています。

本土は平坦であり、ユトランド半島においては、高度は海抜174mしかありません。山や大きい河川はありませんが、なだらかな丘陵の連続で、多くの湖が散在して美しい景観をつくっています。

また、メキシコ湾流の影響を受け、高緯度の割に気候は穏やかです。東京と比較して約8℃平均気温が低く、低湿度です。高緯度にあるため、夏至の頃には日没が夜11時過ぎで、明け方3時半頃には日の出を迎える一方、冬至の日には、午後3時半には日が沈み夜が延々と18時間も続きます。


参考:ノーマリゼーションセミナー in 九州実行委員会,2002年,「デンマークとN.E.バンクミケルセンの紹介」『誰もが自分らしく輝いて暮らせる社会を目指して ノーマリゼーションセミナー in 九州』、N.E.バンクミケルセン記念財団・大牟田市、pp.10-pp.14

佐藤豊:NPO法人や社会福祉法人で知的障碍者授産施設の経営、ヘルパーの養成に長年携わるなど福祉事業をライフワークとして取り組んでいる。早稲田大学政治経済学術院公共経営研究科修士課程修了。国会議員政策秘書資格認定。岩手県一関市出身。

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