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フォルケホイスコーレとバンク‐ミケルセン

2010年3月5日 タグ 記事を印刷 記事を印刷

デンマーク福祉社会とバンク‐ミケルセンの思想と実践 第21回

デンマーク連載24回シリーズ

 バンク‐ミケルセンが最後に講義をしたのは、フォルケホイスコーレにおいてでした。フォルケホイスコーレは第13回でお伝えしたように、民主主義をデンマーク市民に定着させるのに大きな役割りを果たした自由な教育の場です。そして、第12回でお伝えしたように、民主主義思想の定着がノーマライゼーションの思想が生まれる背景となったのです。

フォルケホイスコーレでは毎年多くの日本人が学んでいます

 ボーゲンセに日本人千葉忠夫氏の作ったフォルケホイスコーレがあります。それが日欧文化学院です。外国人がつくった国民学校としてはデンマーク史上はじめて、正式にデンマーク外務省に認められています。そこで、デンマーク人や日本人の留学生を受け入れて福祉教育が行われています。宮城、福岡、関西、関東の各地域の福祉のリーダーたちがそこで学び、研修をし、そして、その技術も含めて日本にもちかえり、それを伝達していて、日本の福祉社会にも大きな影響を与えています。バンク‐ミケルセンが癌におかされた体で最後の講義を行ったのはこの日欧文化学院というフォルケホイスコーレ(国民高等学校)でもありました。

 親の会設立の活動の拠点となったのが、第17回でお伝えしたように、フォルケホイスコーレであり、その意味では、ノーマライゼーションの理念が生まれた場所がフォルケホイスコーレだったといえます。そして、バンク‐ミケルセンが最後の講義を行ったのも、フォルケホイスコーレでした。

 1990年に、バンク‐ミケルセンは癌のため自宅で71歳の生涯を閉じました。現在、彼の功績を称え、彼の遺志を継いでノーマライゼーションの理念を伝えるために、デンマークのボーゲンセに「バンク‐ミケルセン記念財団」が設立されています。

参考:日欧文化学院

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