考古学者に学ぶ語学習得法

よかったら、シェアして下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 こんにちは、「たらこ」です。前回までのコラムでは、インターネットにまつわる話題など、やや理系的なコラムが続いていました。今回は、ガラッと趣向を変えまして、語学の習得方法について、ご紹介致します。

 英語を勉強して海外旅行に行きたいなと思っている方、韓国ドラマを吹き替え無しで見てみたいなと思っている方、趣味の一つとして語学学習を始めようと思っている方、そんな方々には特におすすめです。

 それではどうぞお付き合い下さい。

語学の達人は考古学者

トロイの木馬

トロイの木馬も一度は見てみたいものですね

 みなさんは、「トロヤ戦争」をご存知でしょうか?「トロヤ」とは都市の名前で、小アジア地方(現在のトルコ北西部)、東西文明の境界とされるダーダネルス海峡以南に位置するとされています。トロヤを舞台にして、ギリシア地方のミュケーナイを中心とするアカイア人の遠征軍が行った、ギリシア神話上の戦争が「トロヤ戦争」です。

 都市トロヤの興亡はあくまで「神話」上の話であり、トロヤという都市は実在しないと考えられていました。このトロヤの遺跡をあると信じて、ついに発掘まで漕ぎ着けた人物が、今回取り上げる考古学者シュリーマンなのです。

トロヤ遺跡を発掘した、シュリーマンの生涯とは?

 シュリーマン(1822-1890)は、ドイツ生まれの考古学者です。少年時代に、トロヤ戦争の物語を絵本で読んで、考古学を志しました。しかし、様々な理由で、正当な学者としての道を歩めませんでした。そこで、まず、商人としての成功を目指し、経済的な余裕を築いたのち、トロヤ遺跡の発掘にとりかかったのです。シュリーマンは商人時代に、仕事の合間をぬって、古代文明の研究に欠かせない、古代ギリシア語、ラテン語を始めとした、語学の習得に励みました。

シュリーマンの語学習得法とは?

 シュリーマンの語学習得方法を箇条書きで示すと、次の通りです。

  1. 非常に多く音読すること。
  2. 決して翻訳しないこと。
  3. 毎日一時間を語学学習時間にあてること。
  4. つねに興味ある対象について作文を書くこと。
  5. 作文を、語学に堪能な教師の指導によって、訂正すること。
  6. 前日、訂正された作文を暗記して、次の指導の時間に暗誦すること。

 1~6の語学学習方法によって、たいていの語学は3ヶ月~半年の間にマスターしたのです。たいていの語学とは、英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スウェーデン語、ポーランド語、現代ギリシア語、およびアラビア語です。そして前述の古代ギリシア語、ラテン語です。

 少年時代の夢を、生涯信じて、ついには実現したシュリーマンには、ロマンを感じずにはいられません。「たらこ」は、シュリーマンの自伝を高校生時代に初めて読みました。今回、改めて再読して、シュリーマンの「古代への情熱」に、ふたたび触れた思いがしました。

 しかし相変わらず、語学は苦手なままの「たらこ」なのでした。

参考文献:

「古代への情熱~シュリーマン自伝」

(シュリーマン著、村田数之亮訳、岩波文庫、1954年第1刷発行)

<執筆者紹介>

ペンネーム:「たらこ」:

平成15年3月東北大学大学院工学研究科電子工学専攻修了。博士(工学)の学位を取得。大手電機メーカー、大手電子部品メーカー2社にエンジニアとして勤務した後、平成21年12月から、障碍者福祉施設に勤務。仙台市青葉区出身、35歳。

スポンサードリンク

よかったら、シェアして下さい。

フォローする