ペンネームの由来

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たびたびペンネームを変えていた井上ひさしさん

 作家の方は本名ではなくペンネームを使っていることも少なくありませんよね。私も「川端康成さんのようになりたいなぁ~」という願いを込めてライターネームを「川端真弓」にしています。ただ、ちょっとはオリジナリティを持たねば・・・というささやかな主張と抵抗から、読みは“かわばた”ではなく“かわはた”としています。

 そこで、ちょっと気になったのが有名な作家の方は、どんな思いからそのペンネームにしたのか・・・?さっそくインターネットで検索してみると、『ペンネーム図鑑』なるサイトを発見。その中で、いつか素敵な由来、面白い由来をご紹介します。

 ミステリー作家の“赤川次郎”さんはペンネームのお手本のようですが本名なんですね。なぜ、ペンネームではなく本名を使ったかについて、著書にこう記しているそうです。

 「実は勤めながら小説を書くっていうのは副収入があることですから、職場では好ましいことではなかったんです。特に新人賞をもらってからはみんな知っている。それでもペンネームを使わずに、本名で通したのは、ひとつには新人賞をもらう頃にはもう10年勤めていたし仕事はきちんとやっていたから、くびにはならないだろうと思ったから。その一方で小説を書いている自分と勤めている自分は別の人間じゃないと言う意地があったんです」

小説家と言えば

 “井上ひさし”さんは、本名の「内山廈」を誰も“ひさし”とは呼んでくれないことから、結婚をきっかけにペンネームにしたとか。しかも、ユーモアのある井上さんらしく「チャールズ井上」「風早直志」「クイックリー井上」など、たびたびペンネームを変えていたといいます。なかでも面白いのが、原稿が早いということをアピールするペンネーム「原公林(げんこう・はやし)」。で、NHKのライター時代にお給料の支払い係の方に「伝票整理が大変だからペンネームを変えないで」と言われ、画数が少なくても書きやすい「井上ひさし」としたそうです。

お笑い芸人としてデビューするとしたら?

 漫画『ちびまる子ちゃん』の作者“さくらももこ”さんも、もちろんペンネーム。その由来が、実に可愛いユーモラスなのです。

 「もしも自分がお笑い芸人としてデビューする場合、どんな名前がいいかな・・・と考えてみた。和風な感じがいいんじゃないかという気がする。漫才や落語は日本の文化だからだ。そして、可愛らしい花の名前がいいなぁと思った。それで、好きな花の名前を幾つか書いてみた。すみれ、れんげ、さくら、もも、うめ、パンジー、たんぽぽ、など10種類ばかり書いた中で、すみれとさくらとももが残った。
 私はすみれの花が大好きだったので、すみれにしようかなと思ったのだが、ふと「さくら、もも」と書いてあるのを見て、さくらももこにしたらいいんじゃないかとひらめいた。この名前なら、苗字も名前も花だし、どっちで呼ばれてもカワイイし、女の子らしいし、春の明るい感じもするし、なんかわくわくする」

 そして、いつかお笑い芸人になった時にこの名前を名乗ろうと思い、次にさくらさんが考えたのが「一体どうすればお笑い芸人になれるのか・・・」だったとか。

数多くの作詞を手掛けた“阿久悠”さんは「悪友」のもじり。

 小説家であり劇作家でもある“安部公房”さんは本名ですが、読みを「きみふさ」から「こうぼう」に変えています。その訳は、成功した人が音読みで読まれる現象があるからだとか。
 直木賞作家の石田衣良(いしだ・いら)さんはペンネーム。本名の石平庄一で姓を2つに分けてつけたのですが、言語学ではこうしたやり方を「異分析」と呼ぶそうです。

 ちなみに、川端康成さんは本名でございますが、こうしたペンネームの由来をみているだけでも、その作家との不思議な時間や想いを共有できるものですね。

【参考サイト】
●ペンネーム図鑑 
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/pen-name/index.html

川端真弓。フリーライター/薬膳アドバイザー。埼玉県所沢市在住。1986年に「無理なく無駄なく簡単エコロジー」を合言葉に、子育て中の主婦でも身近にできる環境問題を考えるサークルを発足。以来、無農薬栽培など風土に根差した生き方を模索中。現在は、写真と詞をコラボした新しい感覚のアート「PHOTOEMほちょう調」を広める活動にも携わっている。WEBサイトはこちら

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