五体不満足の乙武さんが子育て支援

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教員をやってみて家庭の大切さを実感

 『五体不満足』の著者、乙武さんが子育て支援と聞いて、何だろう?と思われたはず。乙武洋匡(おとたけひろただ)さんは、1976年4月6日生まれで今年35歳。「先天性四肢切断」という障碍を抱えてこの世に誕生。早稲田大学在学中に書いた著書『五体不満足』が、500万部を超す大ベストセラーになり、一躍脚光を浴びたわけです。

子育て

子供は可愛いものです

 大学卒業後は、スポーツライターとして活躍。シドニー五輪やアテネ五輪など、数々の大会で現地取材をし、TBS系『ニュースの森』ではサブキャスターも務めていました。その後、小学校教諭2種免許状を取得し、杉並区立杉並小学校教論として3年間勤務。

 その乙武さんが、今年の春から仲間たちと株式会社を設立し、『まちの保育園』を練馬区小竹向原に開設することに。小学校の先生から、なぜ保育園の経営へと切り替えたのかを読売新聞のインタビューでこう答えています。

「教員をやって、皮肉だが、やはり家庭が大事だと実感した。いくら学校で先生が頑張っても家庭が安定しないと子どもは落ち着かない。安定した家庭で育つ子と、そうでない子との落差は大きい。結果にまで平等を求める今の教育のあり方に疑問だが、スタートラインが平等でないのは明らかに不公平。家庭の代わりはできないが、家庭に近い保育期間で子育てを応援したい」(読売新聞2011/3/1朝刊)

究極のバリアフリーは障碍をネタに笑える社会

 先天性四肢切断は、生まれつき両腕・両脚のない障碍。でも、乙武さんを見ていると、両腕・両脚のある私よりもパワフルなのでは?と思えてなりません。きっと、そう感じている方も多いはず。

 そんな乙武さんならではと思えるのは、ご自身のツィッターでもたびたび障碍をブラックジョークとして笑いに変えてしまうということですね。ニコニコ動画『ホリエモンの満漢全席』に乙武さんがゲストで呼ばれたときの内容を読むとうなずけます。以下はその一部です。

 「究極のバリアフリーというのは、障害をネタに笑える社会になること」と強調し、「(サッカー観戦をしていて)『手に汗握る』と言われて『握る手が無いよ』と言えて、それに引かずに『本当だ、手がない』」と(笑って)言える社会を本来あるべき「自然な」姿ではないかと提言していた。

この母にして、この子あり?

 それにしても、この乙武さんの明るさはどこから来ているのでしょう???
 著書『五体不満足』はもちろんのこと、テレビや雑誌などでも、乙武さんが誕生したときのエピソードを聞いたことがある方もいると思います。乙武さんの明るさの源は、きっとお母様の影響なんだろうと思える、そのエピソードを著書の中から引用させていただきます。

 『「その瞬間」は、意外な形で迎えられた。「かわいい」—母の口をついて出てきた言葉は、そこに居合わせた人びとの予期に反するものだった。泣き出し、取り乱してしまうかもしれない。気を失い、倒れ込んでしまうかもしれない。そういった心配は、すべて杞憂に終わった。自分のお腹を痛めて産んだ子どもに、1ヶ月も会えなかったのだ。手足がないことへの驚きよりも、やっと我が子に会うことができた喜びが上回ったのだろう。』

 また、乙武さんが駅で人を待っていたとき、隣に強面(こわおもて)のパンチパーマにサングラスのおじさんが、「おう、兄ちゃん。おめえも、たいへんだな」と話しかけてきて、最後には「困ったことがあったら、いつでも電話してこい」と言って、乙武さんのポケットに名刺を押し込んでいったのだとか。

 その顛末を帰宅後、お母様に話したそうです。すると、「あなた、それはあたりまえよ」と言われ、「どうして?」と聞くと、お母様は平然とこう答えたそうです。
「だって、ああいう方たちは、ツメるといっても小指一本程度でしょう。あんたなんか、全身ツメちゃってるんだもん。それは、敬意を表されるわよ」
 なるほどなぁ~。この母にしてこの子あり、ってこういうときにも使っていいですよねぇ?

【参考サイト】ホリエモンの満漢全席

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ご意見ありがとうございます。
当サイトもライターの川端氏も乙武さんの活動を応援しています。
ご紹介する文章が誤解を与えてしまってはいけないので、
相談して、記事タイトルの変更をしました。
—– 2011.03.25 追記 —–

川端真弓。フリーライター/薬膳アドバイザー。埼玉県所沢市在住。1986年に「無理なく無駄なく簡単エコロジー」を合言葉に、子育て中の主婦でも身近にできる環境問題を考えるサークルを発足。以来、無農薬栽培など風土に根差した生き方を模索中。現在は、写真と詞をコラボした新しい感覚のアート「PHOTOEMほちょう調」を広める活動にも携わっている。WEBサイトはこちら

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