誇りを持って走る挑戦者!大活躍の義足ランナー

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 世界のアスリートが思う存分力を発揮する最高の舞台、『世界陸上選手権』。2011年の今回も、さまざまな選手が活躍し、喜びを味わい、また落胆も受け止め、観ている人すべてに大きな感動を与えてくれましたね。勝敗や記録がたいせつなのはもちろんですが、選手ひとりひとりの、たゆまぬ日々の努力を想像すると、すべての選手に惜しみない拍手を送りたくなります。日々の努力こそが、たぐいまれな成果を出せるのですから・・・・。

 特に、2011年の大会で大きな話題となったのが、男子400メートルに出場した、オスカー・ピストリウス選手(24)(南アフリカ:初出場)。両足が義足のオスカー・ピストリウス選手(24)は、大きく腕を振り、直線の加速力を生かし、予選では45秒39をマーク。5組3着につけ準決勝にコマを進めました。初めての夢の大舞台で走った24歳の彼は「とてつもなく素晴らしい瞬間だ。走りにもタイムにも満足している。世界のトップ選手と競えることを誇りに思う」と興奮気味に語っていました。

 しかし、オスカー・ピストリウス選手のここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。2008年当初は国際陸上連盟から「同選手の義足は、反発力などで健常者に比べて少ないエネルギーでスピードを維持でき、装置による助力に当たる」と、オリンピックや世界選手権への出場を禁止されたのです。ただ、どうしても出場を果たしたいという強い願いを諦めず、同選手の提訴を受けたスポーツ仲裁裁判所が「有利となる十分な根拠はない」と認めて、今回の世界陸上選手権2011への出場にこぎつけたのです。もちろん、その間もこつこつと練習を続け、誰にも文句のつけようがない記録も生み出しながら・・・。

 生まれつきすねの骨がなく、生後11か月で両膝から下の切断手術を受けたオスカー・ピストリウス選手は、世界陸上開幕前日に開いた記者会見でこんなコメントをしています。「この舞台に立つことで、健常者と障碍者スポーツの融合の象徴となれることを誇りに思う」と・・・。それを受けて、国際陸連のラミン・ディアク会長は「我々は彼の敵ではない。才能ある若者として迎える」と繰り返し表明。また、男子400メートル世界記録保持者のマイケル・ジョンソン氏は「出場はルールで決められたこと。私は彼を応援する」と語っています。一方で、一部の選手の間には、どんな義足なら有利にならず出場がみとめられるか基準が不明確との声も上がっています。フェアに力を競いたいと願うすべてのアスリートのためにも、国際陸連のルール整備を急ぐ声が上がっているのも事実なんです。
 でも!こうして今回、新たな扉を開いてくれた挑戦者=オスカー・ピストリウス選手の姿に、全世界が惜しみない拍手で迎えたことは本当にしあわせな第一歩ですね!画期的な世界陸上だったと思います。

※参考資料:読売新聞

ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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