新開発!iPhoneと連携「字幕表示システム」

よかったら、シェアして下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 映画館で多くの人々とともに思い切り映画を楽しみたいという、聴覚障害者の願いが叶った・・・。日本語映画用「字幕表示システム」が開発され、「東京国際映画祭(2011年10月22日~)」で初公開されることになりました。

 「字幕表示システム」とは、眼鏡のように装着してスクリーンを見ると、空間に字幕が浮かび上がって見える小型のヘッドマウントディスプレー(HMD)のこと。映画を3Dで楽しむときに大きなマスク(メガネが大きくなったようなもの)のようなイメージです。あらかじめホームページ上にある字幕情報を、HMDを携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」に接続することで送信される仕組みになっています。

iPhonePhoto by William Hook

大人気のiPhone

 映画やDVDの日本語字幕を作成し、バリアフリー化に取り組んでいるNPO法人「メディア・アクセス・サポートセンター(MASC)」と精密機器メーカー「オリンパス」によって共同開発されました。

 通常の聴覚障碍者向け字幕は、セリフに言葉を発した人物名を入れたり((例)博士「これで完成だ」。生徒「やりましたね!」)、足音や車のクラクションなどの効果音を文字で説明する必要があり、1作品に約100万円以上もの費用がかかります。そのため制作本数も限られ、2010年に新規公開された邦画408本中、聴覚障碍者向け字幕がついた映画はわずか51本。また、一般客には字幕がわずらわしいため、首都圏でも上映館が少なく、さらに、2日間程度しか上映されないそうです。費用がかかり、上映場所や日数が限られてしまうとなると、制作費を調達するのはなかなか難しい問題ですよね。

 新開発された「字幕表示システム」は、映画館を選ばず、また、個人的にマスクをかけて楽しむため、一般客にも影響を与えず、同時に同場所で楽しむことができる画期的なシステムです。ただし、字幕を映画館ごとに視覚障碍者向けの字幕台本を作成する必要があることは変わりません。HMD用の字幕はフィルムに焼き付ける必要がないのでコストは従来の5分の1に抑えられますが、台本作りの手間やコストをどこが負担するかなどの問題があります。

 ただ、字幕付き映画は視覚障碍者だけでなく、耳の遠くなった高齢者のためにも役立ち、また外国語の字幕をつけることで、各国の人々にも楽しんでもらうことができるなど、未来に向けた将来性もつまっています。「私たちにとって、映画は人や社会とつながる大切なきっかけ。いつでもどこでも大切な人と映画を見に行ける環境を整備してもらえたらありがたい」と『東京都中途失聴・難聴者協会』副理事長の小川光彦さんも期待を寄せているそうです。

 どんな映像になるのでしょう?
はやく多くの映画館に普及してほしいですね。

ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

スポンサードリンク

よかったら、シェアして下さい。

フォローする