スポーツに潜む『障碍』の芽

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 スポーツ選手はもちろん、最近は一般人の中にも、まるでプロのアスリートのように身体を駆使するパワートレーニングを行いながら、スポーツを楽しむ方が増えています。中には、競技結果を追い求めるあまり、成果を高めるために行う専門的なトレーニングを継続的に繰り返しすぎる方も少なくありません。

 その結果、『オーバーユース(筋肉や筋などの使い過ぎ)』を引き起こし、健康のために行っていたスポーツが、結果的に身体に慢性的な疾患をもたらしてしまう『スポーツ障碍』となるのです。よって『スポーツ障碍』とは、後天的な理由で起こる身体障碍と位置付けられています。

 『スポーツ障碍』には、さまざまな種類がありますが、一般的には野球肘・テニス肘・投球障害肩・ジャンパー膝などが有名です。それ以外にも、繰り返しの頻度は少ないけれど、身体の一部に強いストレスかかる重量挙げなどの選手などに見られます。

 スポーツの種類によって障碍が表れる部位はまちまちですが、中でも最も気を付けなければいけないのが、背骨(脊柱)を通信とした身体の中心に関わる疾患です。背骨には多くの神経が集まっていて、何かの動作で傷つけてしまうと後々別の障碍のきっかけとなってしまう恐れがあります。

 特にお子様がスポーツをする場合は、上手くなりたいがため、ただ厳しい練習を続けているのはとても危険です。特に、スポーツ人口の10~15%(大人含む)が腰痛を自覚しているといわれています。腰痛を引き起こす障碍で代表的なものが腰椎(ようつい)分離症です。腰椎の一部で骨が分離する、腰椎に生じる疲労骨折です。

適度な運動を


 スポーツの種類はさまざまですが、主に、小中学生のサッカーや野球を練習する子ども達に多くみられ、腰痛や下肢痛を引き起こす原因になっています。『腰椎分離症』が、早期に治療を開始すれば装具治療で分離部分を癒合させることができます。

 しかし、専門知識を持たず、ただ痛みを和らげるだけの処置をしていると、スポーツ選手生命を短くするだけでなく、後々、重篤な機能障碍を招く可能性も否めません。

 スポーツによって発症したり、されに悪化する疾患には、腰椎分離症以外に、腰椎椎間板症や腰椎椎間板ヘルニア、頸椎症、頚椎椎間板ヘルニア、頸髄損傷などの外傷があります。

 お子様が夢中でスポーツに取り組んでいる姿は、素晴らしいと思います。しかし、特に背骨まわりの痛みが続くときは、痛みの源にまで注意することが必要です。障碍として身体に残らないためにも、普段から身体の具合について確認をし、日々の冷静なチェックが欠かさないようにしましょう。

※参考資料:
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
http://www.jssr.gr.jp/

ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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