支え、支えられて、ゆめかぜ基金

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 大規模な震災が起きたとき、障碍者はどうしたらいいのか・・・。常日頃、恐れていたことがおきたのは、阪神淡路大震災のときでした。突然の出来事に街も人も混乱しています。そんな中、障碍者も同様に避難所の混乱に巻き込まれました。途方に暮れる生活が続いたかというと(もちろん非常事態による大変さはありましたが)、障碍者はとてもたくましく元気に、復興へ向けた日々を歩んでいったのです。

 その理由のひとつが、地域で暮らす障碍者市民が普段から「助け合いネットワーク」を組織していたこと。震災後すぐに「障碍者救援本部」と被災地障碍者センターを立ち上げ、全国に広く支援を呼びかけたのです。すぐに多くの救援物資とカンパが寄せられ、当面の介助者派遣体制や障碍者用プレハブ建設、各団体への見舞金など、仲間への支援体制ができました。

 全国の仲間からの支援を受けた被災地の障碍者は、一般よりも早く届いた救援物資を利用し、寒さに震える地域の人々に豚汁を炊き出し、独居の高齢者に手作りのお弁当を配りました。こうした行動を知り、全国の障碍者がどれだけ励まされたかしれません。こうした活動から、被災した障碍者を支援する『ゆめ風基金』がスタートしました。

 『ゆめ風基金』は、いつ、どこで大震災が起きても、その地域の障碍者たちがすぐに支援活動を展開できる体制を資金面も含め整えています。モットーは、「ほんとうに必要なところへ確実にしっかり届けること」。いち早く正確な情報が得られるネットワーク『ゆめ風ネット』を少なくとも都道府県に1ヵ所設置するために、多くの方々に声をかけています(現在49か所)。

 これまでの支援活動は、阪神大震災をはじめ、北関東豪雨、トルコ大地震、台湾大地震、有珠山噴火、東海豪雨、鳥取地震、インド、エルサルバドル大震災、十勝沖地震、北陸豪雨など・・・数えきれないほどあります。その活動は日本に留まりません。発足当初は、日本だけでなく、まさか海外の障碍者まで支援ができるなど思いもしなかったといいます。これも多くの方々のご支援の賜物だと感謝しています。

 『ゆめ風基金』は、運営役員以外に、呼びかけ人、賛助会員など多くの方が参加されています。

◆呼びかけ人
小室等(代表)/永六輔(権代表)/東ちづる/石井彰/一番ヶ瀬康子/イーデス・ハンソン/伊奈かっぺい/李政美/及川恒平/オオタスセリ/おすぎ/落合恵子/おーまきちまき/掛布雅之/桂小春團治/桂文福/桂南光/加納浩美/鎌田實/上沼恵美子/河内家菊水丸/きたやまおさむ/喜納昌吉/後藤悦治郎/こむろゆい/佐高信/さとう宗幸/ジェフ・バーグランド/渋谷天外/清水哲/笑福亭伯鶴/レツゴー長作/辛淑玉/新谷のり子/新屋英子/曾我廼家寛太郎/高石ともや/趙博/槌田劭/道上洋三/中山千夏/朴慶南/長谷川きよし/林英哲/ピーコ/増田明美/松島トモ子/光野有次/向井承子/本橋成一/森達也/山田太一/横路孝弘/四角佳子/ほか2011年3月現在991名

◆この16年の間になくなられ、天国から見守られていらっしゃる 呼びかけ人
内海好江/岡部伊都子/黒田清/茂山千之丞/壽岳章子/筑紫哲也/灰谷健次郎/松下竜一/村山實/

◆賛助役員
笑福亭仁鶴/谷川俊太郎/吉永小百合/ほか2011年3月現在9,328名

 『ゆめ風基金』では、「障害者市民防災提言集」や「こんなんええやん(障碍者、高齢者などの市民の防災ハンドブック)」なども発行しています。書籍の中では、障害者が災害時に遭遇したこと、不安に感じることを中心に現在の制度のあり方や今後に向けた提言を行っています。また、ハンドブックでは、どのような防災訓練を行えば良いのかを考える提案をまとめています。全国で取り組まれた11の事例をもとに、具体的な手法を解説する事例編と、ゆめ風基金が考える取り組みを提案編として盛り込んでいます。

 こうしたブックレットを普段から読んでいることで、地域で取り組めそうな活動がきっと見つかるでしょうね。災害が起こる前に、普段から何をするべきなのか、多くのアドバイスをもらえるはずです。

※参考資料:
特定非営利活動法人『ゆめ風基金』
http://yumekaze.in.coocan.jp/

ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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