『左手が奏でる最高に美しい調べ』舘野 泉さん

よかったら、シェアして下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 NHKの大河ドラマ、2012年は、平清盛です。
 源平の混乱を、武士と貴族の夜を描いた作品は、ただ荒々しいだけでなく、悲哀あふれる1人の男性の幼少からの人生を描いています。

 ドラマの画像はリアル感を描きだすために時に汚れ、リアルすぎるほどに人々の不安を表現しています。その一方で、果敢な少年が歴史の渦の中、すっくと一人立ち、さまざまに悩みながら、自らが渦を起こして周りを巻き込んでいく、さまざまな表情が入れ替わり立ち替わりするドラマとして楽しまれています。

 そんなドラマの主題歌として、美しいピアノの旋律の楽曲を演奏していらっしゃるのが、ピアニストの舘野泉さんです。

 舘野さんは、1936年生まれ。戦争終結前に生まれ、戦後から現在まで、激変する世の中をピアニストとして生きてこられた方です。
 ご両親も音楽家で、音楽センスとそれを育む土壌的には恵まれたとしても、時は戦中戦後。空襲でピアノが黒こげに焼け落ちてしまった姿も見てきたといいます。
 それでも、真摯にピアノを学び、芸大卒業後はヨーロッパなど海外でも活躍され、日本を代表するピアニストとして活動を続けていらっしゃいます。

転機が訪れたのは、2002年のこと。

 リサイタルを行っていたフィンランドにて、脳溢血で倒れられます。その後、リハビリに励まれ、身体は徐々に回復されたものの、右手に障碍が残ってしまわれました。

 それでも、辛いリハビリを続けながら、2003年、なんと、脳溢血で倒れられた翌年には、ピアノ音楽祭で復帰を果たされたのです。

 動く左手のみで、左手のためのピアノ作品を演奏したことをきっかけに、本格的に左手でひくピアノの世界の開拓を決意。

 さらに翌年、日本で、左手のピアノ作品によるリサイタルを開きます。それは、健常者や障碍を持ったれる方をはじめ、すべての音楽を愛する人々に感動を与えたのです。

 今では、NHK大河ドラマの主題歌をはじめとする新作への挑戦、リサイタル、音楽祭など多くの場を自由に飛び回り、『左手のためのピアノ曲』の普及に取り組んでいます。

 左手のためのピアノ曲・・・聴いてみたことありますか?
 是非、2012年は大河ドラマをはじめ、さまざまな場面で耳を傾けてみてくださいね。

■左手のピアニスト 舘野泉さん
http://www.izumi-tateno.com/

ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

スポンサードリンク

よかったら、シェアして下さい。

フォローする