社会福祉法人グリーン

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農業が人を育ててくれる『社会福祉法人グリーン』

 『社会福祉法人グリーン』は、障碍をお持ちの方々の自立を支援するための、障害福祉サービス事業所です。

 約18年前に、地域作業所としてスタートした『グリーン』は、平成19年に、社会福祉法人の認可を受け、その後、福祉に関するさまざまな取り組みを行なっています。

 自閉症やダウン症、比較的重度の知的障碍をお持ちの方が、養護学校の高等部を卒業した後に、『社会福祉法人グリーン』に入所されています。

 『社会福祉法人グリーン』は、農業を取り入れた、ユニークな福祉の形を目指しています。

 障碍をお持ちの方がいらっしゃる作業所は、一般的には、施設内での軽作業に取り組んでいるところが多いのですが、『社会福祉法人グリーン』は、農業における基本作業である土作りからスタートし、種まきや草刈り、農作物の収穫と、メンバーが畑仕事のすべての行程に関わり、農作物の直売や加工品の販売を行っています。

 『社会福祉法人グリーン』にこられたばかりの頃は、どことなく落ち着きがなく、ひとつのことに集中して物事に取り組むことが難しかった方も、仲間と一緒に、毎日、畑で働くうちに、体力や集中力がついてくるそうです。

 そして、年を重ねるごとに、それまでできなかったことが、できるようになっていきます。

 畑を耕し、野菜や米を育てる中で、ひとりひとりの心も、野菜と同じように、大きく、たくましく、すくすくと育ってきていることを感じます。

 青空の下で土に触れていると、放電するように気持ちがおだやかになる・・・。

畑_TANAKA Juuyoh

Photo by TANAKA Juuyoh

 例えば、朝、イライラした様子でやって来た方の釣り上がった目が、畑仕事をしているうちに、だんだんと、やさしく垂れてくるのはよくある。

 青空の下で体を動かし、しっかりと汗を流し、自分たちで作った野菜や米を食べ、夜はぐっすりと眠る。

 規則正しい生活が精神の安定をもたらし、自然と向き合いながらしっかり暮らす農業が、ひとりひとりを、たくましく豊かに育ててくれるからなのでしょう。

 そして、メンバーの心に落ち着きを与えている一番の要因は「自分にはやるべき仕事がある」という責任感だといいます。

 障碍をお持ちである、お持ちでないにかかわらず、人間は誰しも「自分は、社会から必要とされている」と感じていたいもの、社会から必要とされている実感がなければ、誰だって気持ちがめげてしまうと、施設の方はおっしゃいます。

 農園で収穫した季節の野菜や果物、米、加工品などは、施設前で直売するほか、大量に採れた野菜は、地元の給食サービス会社に引き取ってもらうこともあります。

 調理班が、収穫物で全員の昼食を作り、「おにぎり畑」という名称でお弁当を作る仕事もしています。

 また、味噌作りや芋ほりなどの体験の場を用意し、地域の人々と交流する機会を設けています。

 芋ほりには、近くの保育園や障碍をお持ちのお子さまなど、年間約200名の参加者があり、こうした地域の人々と交流する機会をもっと増やし、多くの人が集まる場を作りたいと考えています。

 「障碍をお持ちの方のためのボランティアということだけではなく、『農業を体験したいから』、『おいしい野菜を買いたいから』など、さまざまな理由から、開かれた施設として、さまざまな人たちが集まる場所にしたい・・・。

 そこからいろいろな関係性が生まれ、障碍をお持ちの方々が、自然と地域に溶け込んでいけるような街づくりができたらと日々取り組んでいらっしゃいます。

 こうした姿勢は、障碍をお持ちだからとか、お持ちでないからということに関わらず、すべての人間が求めていることであり、こころ穏やかに、すこやかに日々をおくるための理想の暮らしなのではないでしょうか。

 さまざまな施設を訪問し、見聞を深め、自分たちの進むべき道、求める未来の姿を描き出されている素晴らしい環境です。

 『社会福祉法人グリーン』の農園に、行かれてみてはいかがでしょうか。

 今、『社会福祉法人グリーン』の農園のたたずまいを、必要としているのは、私たちの方かもしれません・・・。

 ※参考資料:
『社会福祉法人グリーン』
http://home.catv.ne.jp/dd/green/
〒227-0035神奈川県横浜市青葉区すみよし台30-14
TEL:045-961-0305

『横浜市 環境創造局』
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/

ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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