『手話狂言』

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心に響く・・・『手話狂言』

『手話狂言』を、ご存知ですか?

一般的な『狂言』のセリフは、ほとんどが室町時代から江戸時代の頃までの古い口語を使用しています。

この古い言葉を、私たちが、現在使っている手話で表現するのは非常に困難です。

しかし、和泉流狂言師である『三宅右近先生』の熱心なご指導により、障碍をお持ちのろの方々が、本格的な狂言を学び、素晴らしい舞台を表現されていらっしゃいます。

昔から継承された、狂言特有の動き、運び足をそのまま演じながらも、『手話』の表し方もできるだけ取り入れ、古い手話を使うように心掛けている『手話狂言』です。

『狂言』の基本的な動きから、独特のセリフによる手話の研究をするために、実際の『狂言』を観劇して、身体の動きなどを学びます。

さまざまな努力により、古典芸能にふさわしい『手話狂言』を創ることに取り組んでいます。

三宅右近先生ご自身も、『手話』のセリフや、声のタイミング、間のとり方にもいろいろと

工夫を重ねられ、古典芸能の強靭さも持つ『手話狂言』が誕生するに至ったのです。

『証言』がもつ独特のセリフを、手話で表情豊に表現し、その手話に声のセリフをアテレコすることによって、聞こえる方も、聞こえない方も、ともに日本の古典の素晴らしさに接し、『手話』と『狂言』の両方を楽しむことができます。

『手話狂言』を開催されている『社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団』は、1981年(昭和56年)に、女優の黒柳徹子さんが、著書「窓ぎわのトットちゃん」の著作権を寄附して設立した社会福祉法人です。

狂言_kanjiroushi

Photo by kanjiroushi

1981年は、国際連合が定めた「国際障害者年」の年でもありました。

「完全参加と平等」を行動計画の指針として、『トット基金』は、社会福祉活動に加え、障碍をお持ちの方も、ない方も、ともに参加し、より高い水準の文化を創造し、享受することを目指しています。

まさに『国際障害者年』の指針と一致するものでした。

また『社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団』は、身体障碍をお持ちになられる方の通所授産施設トット文化館の設置経営や、身体に障碍をお持ちになられる方の更生相談事業、ろう者劇団活動に関する事業の経営などに取り組んでいます。

『狂言』というと、ライブやコンサートに比べ、なかなか敷居が高いといわれる方も多いのではないでしょうか。

しかし、そもそも『狂言』は、『能』の合間に供されるものです。

たのしく、面白く、ちょっと笑ってしまうような演目も少なくなりません。

『手話狂言』を機会に、日本の古典芸能に親しんでみてはいかがでしょうか。

※参考資料:
・社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団
http://www.totto.or.jp/jtdtop.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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