山ぼうしの会

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元気にハイキング!『山ぼうしの会』

春の陽射しを感じると、草花が芽吹くように、人の心も大きく伸びをする、開放的な気持ちになりますね。

よいお天気で、気温も心地よい日は、自然豊かな場所で、気持ちのいい空気を胸いっぱい吸い込んで、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

登山クラブ「山ぼうしの会」は、視覚に障碍をお持ちの仲間とともに、登山やハイキングなど、野外活動を楽しむ登山クラブです。

会員は現在80名ほど、小学生から70代までの方々が、自由に参加して楽しんでいます。

石川県金沢市に拠点を持ち、全国の同じ趣旨の登山クラブとも交流しています。

『山ぼうしの会』がスタートしたきっかけは、『金沢市社会福祉協議会』にかかってきた、1本の電話でした。

「私を山登りに連れて行ってくださる方はいませんか?」と、視覚に障碍をお持ちの方からの問合せです。

電話を受けた担当者は、視覚に障碍をお持ちの方が、山登りをされるなんて、とても危険なことできるわけがないと、最初はすぐに断ろうと思います。

しかし、一人でも多くの方に、山の素晴らしさを感じてもらい、山が好きになってほしいという想いから、試行錯誤で挑戦してみることにしたのです。

Hiking_GuideGunnar

Photo by GuideGunnar

最初は6名(視覚に障碍をお持ちの方2名)で、遊歩道歩きから始めました。

小石や溝などがある遊歩道も、上手く歩けたため、敷地内の滝に下りる登山道を歩いてみる事にしました。

大きな石がゴロゴロした段差も、緊張した歩行となりましたが、どのように説明したら良いのか、どのようにサポートすればよいのかなど考えながらの挑戦です。

上りは何とか足がかりを探して歩きましたが、下りはどこまで足が落ちるのかが判らず、視覚に障碍をお持ちの方々は怖くて足が出せず、一歩、一歩、白杖で確かめながら、普通5分程の道が30分以上かかりました。

時間は、思った以上にかかりましたが、サポート体制が整っていれば、山に登れる事が分かりました。

滝の音やせせらぎの音、草木の匂いや風の流れを肌で感じるなど、登山の楽しみ方も少しずつ分かり、それまでは、健常者だけが登山を楽しめると思っていたことが、サポートや準備をしっかりすれば、視覚に障碍をお持ちの方々とともに、登れることが分かりました。

山の楽しみ方も、同じように、五感で感じる事ができますし、景色は、サポートする方が、まるで絵に書けるくらいに説明することで、同じように見ることもできます。

山を愛する仲間が増え、とてもうれしく思い、これからも、もっと多くの仲間が参加してくれたらと、さまざまな取り組みをしています。

2000年にスタートした『山ぼうしの会』は、白山や唐松岳、乗鞍岳、また、さまざまな里山を含め、60回程の例会登山を行って来ました。

視覚に障碍をお持ちの方とともに登る個人山行では、剱岳や槍ヶ岳などの縦走登山も行いました。

多くの仲間の努力や関係者の方々の力添えにより、これまでに事故などもありません。

『山ぼうしの会』がスタートした当初は、「危険な事をするな!何かあったら、誰が責任を取るのだ!」など、さまざまなご心配の声も寄せて頂きましたが、今では周囲の方々にも認知され、応援して頂いています。

これもすべて、山が、私たちに、「元気」と「仲間との信頼関係」を与えてくれたおかげだと思っています。

視覚に障碍をお持ちであるか、ないかに関わらず、「素敵な仲間」と一緒に、信頼し合いながら、登山やアウトドアを楽しんで行きたいと思っています。

自然の素晴らしさと、信頼することの大切さ、ともに楽しむ感動を味わうことができ、きっと新たな自分を発見できると思います。

『山ぼうしの会』に参加してみませんか。

※参考資料:
『山ぼうしの会』
http://www8.ocn.ne.jp/~yamabosi/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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