視覚障碍者柔道

よかったら、シェアして下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

精神集中!『視覚障碍者柔道』

 『視覚障碍者柔道』を、ご存知ですか?

 嘉納治五郎師範によって、1882年(明治15年)に「講道館柔道」が創始されて以来、瞬く間に、日本全国はもとより世界中に広まり、多くの愛好家を生み出してきたのが、我が国が誇る素晴らしいスポーツのひとつ、柔道です。

 修道は、健常者と、視覚に障碍をお持ちの方が、あまり工夫をせずに、練習や試合ができるスポーツです。

 昔から、視覚に障碍をお持ちの方が、健常者とともに練習をしていたという歴史も残っています。

 視覚に障碍をお持ちの方が取り組む柔道も、基本的に、健常者が取り組む柔道と、あまり変わりません。

 段位も、健常者同様、「講道館」で取得し、競技も、障碍状況の程度によって区分も行わず、体重別で行われます。

 試合は、国内大会も、国際大会も、すべIJF(国際柔道連盟)の試合審判規定に基づくもので、IBSA(国際視覚障害者スポーツ協会)の柔道試合規則、および、大会申し合わせ事項によって行われます。

 一般的な柔道規定と異なるのは、次の3点です。

(1)試合は、両者がお互いに組んでから、主審が「はじめ」の宣告をします。

(2)試合中に、両者が離れたときは、主審が「まて」を宣告し、試合開始位置に帰ります。

(3)場外規程は、基本的に適用しません。ただし、故意に利用した場合には、障害の程度に関係なく、適用されることがあります。

 国際試合に参加するためには、資格が必要です。

 国際クラス分けは、試合参加資格として、IBSAによるクラス分けの等級に該当する必要があります。

(1)B1:両眼とも、光覚まで。ただし、如何なる距離または方角からも、手の形は識別不能。

(2)B2:手の形の識別から2/60、または視野狭窄5度未満。

(3)B3:視力2/60から6/60まで、および(又は)視野狭窄5度以上20度未満。

 
 ただし、B1、B2、B3の選手は、一緒に試合を行い、区分は体重別で行われます。

 1981年、IBSA(国際視覚障害者スポーツ協会)が結成されてから、世界選手権、 地域選手権(アジアはフェスピック・アジアパラリンピック)、パラリンピックなどの国際 大会が盛んに行われるようになりました。

 1986年3月、『日本視覚障碍者柔道連盟』を設立し、同年11月に「講道館」において、皇太子殿下(現天皇陛下)をお迎えし、『第1回全日本視覚障害者柔道大会』を開催しました。

 この記念すべき大会を期に、パラリンピックをはじめ多くの国際大会に選手を派遣し、輝かしい結果を残しています。

 1988年、『ソウルパラリンピック大会』から正式種目になった『視覚障碍者柔道』は、大会を重ねるごとに規模を拡大し、各国選手の参加意識を高め、技術の向上を図っています。

judo_Bundeswehr-Fotos Wir.Dienen.Deutschland.

Photo by Bundeswehr-Fotos Wir.Dienen.Deutschland.

 2004年、『アテネパラリンピック大会』からは、女子の競技が正式種目になるなど、大会組織がいっそう充実しています。

 特に、諸外国において、ヨーロッパ、アジアを中心に、組織体制を強化し、選手育成が急速に進んでいます。

 『アトランタパラリンピック競技大会』から、ここ十数年の間に、諸外国の選手の約半数は、セミプロ化しているともいわれています。

 我が国の『パラリンピック』や『フェスピック』出場選手は、『ソウル大会』でメダルを独占。

 しかし、獲得数もここ最近減少し、体力に恵まれた外国の選手が、日本の柔道を学び、パワー柔道と併用して試合に臨んできている現状があります。

 練習時間、経済的なバックアップ体制など、諸外国に比べて強化する必要もあり、多くの国が、日本の柔道を愛し、真剣に取り組んでいる姿に、我が国も切磋琢磨してレベルを上げる努力を続けています。

 柔道の試合を観戦していると、思わず両手に力が入ってしまうほど、夢中になります。

 柔道という素晴らしい競技を、これからも、みんなで応援していきたいですね。

 まずは、国内で行われている競技大会を観戦するところから初めてみてはいかがでしょうか。

※参考資料:
『視覚障碍者柔道連盟』
http://judob.or.jp/shikakushougaishajudo/shikakushougaishajudo.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

スポンサードリンク

よかったら、シェアして下さい。

フォローする