マジックでリハビリ?!『ミスター ハンディー』

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マジックでリハビリ?!『ミスター ハンディー』

 みなさん、マジックはお好きですか?

 目の前で繰り広げられる鮮やかなマジックは、じっと目を凝らして、絶対に、タネを見つけるぞと心に誓っていても、「あら?」と思ったときには、時すでに遅し。

 いつの間にか、コインの数は増え、縄はするりと抜け、いきなり花が現れる。

 不思議ですよね・・・。

 マジシャンの血のにじむ努力と、タイミングと、度胸が、マジックのタネを育て、マジックを楽しむ方々に感動を与え続けています。

 手先を起用に使い、人々に感動を与え、気持ちを前向きにするマジックは、障碍などのリハビリに活かせるのではないか・・・と取り組んだのが、医師の伊藤先生です。

 伊藤先生は、大学病院での研修医時代、教授の回診大行列に患者は緊張し、笑顔すらない病棟を経験し、新米医師なりに、なぜ大学病院で笑いを提供しないのか、なぜ笑いの治療室や 笑いの舞台などがないのか、と不思議に思いました。

 この経験から、マジックを少しだけ、患者さんに提供しようと考えました。

 たまたま手品の道具を手にしたことがきっかけで、大学院で医学博士号を得るための研究と、マジックの知識と技術を得る生活がはじまります。

 4年ほど経った頃、「老化とカルシウムに関する研究」で医学博士を習得し、10年目の1993年、世界奇術大会に、日本アマチュア代表として初出場、初優勝しました。

 その時から、伊藤先生は、医療の現場で「Dr.マジック」を活用することとなったのです。

 障碍をお持ちの『ミスター ハンディー』さんが、「Dr.マジック」に感動を覚え、自らもマジックを志すようになったのは、自然な流れだったのかもしれません。

 『ミスター ハンディー』さんが、自らに注がれている同情を、振り払いたいと切望する中、マジックに出会いました。

 知人と一緒に見た福岡県の伊藤医院の院長「Dr.マジック」の名で知られる、伊藤先生のマジックショーで華やかな技と話術に魅了されたのです。

 健常か障碍か、そんなことを乗り越えて人々を楽しませることができたら、障碍を持っている方のイメージを変えられるのではないか。

 そう直感し、その場で弟子入りしました。

マジック_stevendepolo

Photo by stevendepolo

 「カバンの持てないカバン持ち」として、伊藤先生に付き添い、身体に技術を叩き込みました。

 その後、佐賀市の老人ホームで「ミスター ハンディー」の芸名でマジシャンデビューを果たします。

 ロープや布などを使う基礎的な手品を習ううちに、『ミスター ハンディー』さんは、こわばっていた自分の体が徐々に緩み、困難だった歩行もこれまでよりスムーズになっていきます。

 「やる気もあるし、センスもいい。障碍者マジックの先駆者として活躍して欲しい」と、伊藤先生をはじめ、多くの方に褒められます。

 手品を習い始めてからというもの、歩くのも困難だった症状が次第に改善されていきます。

 手や指先で道具を触れることにより、リハビリの効果があることが分かりました。

 「苦しいリハビリもありますが、マジックは楽しいし、人を楽しませる喜びもある」と、『ミスター ハンディー』さんは、二重の喜びをつかみました。

 笑いで健康増進を図るマジックショーは、脳梗塞やくも膜下出血の後遺症治療に取り入れています。

 指先を使うことで、脳や神経に良い刺激を与え、血流が20%も増えるといいます。

 マジックを発表するために、人前で舞台に立つことも、程よい緊張感や、相手を喜ばせようとする思い、マジックに感動し、相手の喜ぶ顔を見ることなどが、精神的に良い効果を与えるといいます。

 マジックを舞台の上で披露するためには、たくさんの練習と、センスと、人に感動を与えたいという熱い気持ちが必要です。

 パッションに溢れた、やさしく、コミュニケーションが豊かな『ミスター ハンディー』さんは、みなさんの人気者です。

 マジックショーを、是非、見てみたいですね!

※参考資料:
『ミスター ハンディ』
http://www.mr-handy.jp/messsage/mes2/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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