視覚の障碍をみんなでケアしよう!『日本網膜色素変性症協会』

よかったら、シェアして下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

視覚の障碍をみんなでケアしよう!『日本網膜色素変性症協会』

 『網膜色素変性症』という病名をお聞きになられたことはありますか。

 長くて難しそうな病名ですが、一般には短くして「色変」とか「RP」と呼ばれていることが多い症状です。

 『網膜色素変性症』は目の奥にある網膜に変性が起こり、光を受けて神経に電気信号を送る最初の入口である視細胞の機能が低下し、徐々に光を感じられなくなってゆく疾患です。

 症状は進行性ですが、一般的に極めてゆっくりと進むため2~3年ではどれくらい進んでいるのかほとんど自覚できないほどです。

 簡単な医学書では「失明に至る」などと書かれている場合がありますが、進行しつつも最後まである程度の視力を保てる事が多い疾患といわれています。

 『網膜色素変性症』の症状や進行具合は人によってさまざまですが、幼児の頃から症状の現れる人もあれば、50才を過ぎてから自覚する人もいます。

 20代後半から30代で目の異常を感じ、眼科を受診される方が多いように感じますし、多くの方は、ご自分の若い頃のことを思い出し「そうか、あれはこの病気の症状だったのだ」と心当たりに気付くことが多いようです。

eye_Michelle Hofstrand

Photo by Michelle Hofstrand

 『網膜色素変性症』の代表的な症状は、夜盲(暗順応の低下、いわゆる鳥目)、視野狭窄、視力低下などです。

 子供の頃に、夜になるとお友達がどんどん走ってゆくのに、自分は暗くて付いて行けなかったり、溝に落っこちたり、球技が苦手だったり、足元のゴミ箱を蹴飛ばしたりなど、そんな経験をしていることが少なくありません。

 『網膜色素変性症』の最も代表的なのは、視覚の中心部分と最外側を残し、ドーナツ状に視野が失われてゆくものです。

 しかし、人によっては中心から見えなくなってゆく場合もあります。

 視覚におよぼす障碍の状況は、中心が残っている人は比較的視力が保たれるため字を読むことができます。

 しかし、上下左右の視力が見えないため横から来た人にぶつかったり、物につまずいたりし、階段などが苦手に感じる方々たくさんいらっしゃいます。

 一方、中心が見えなくなるかわりに、周囲の視野が残っていらっしゃる人は、字を読むことや、人の表情を見分けることができなくなりますが、歩行は比較的得意です。

 視力低下は視野狭窄に比べても進行が遅いように感じるため、病気や障碍の自覚が薄いこともあります。

 自動車の運転免許は視力検査で通れば更新できますが、実際は視野狭窄が進んで脇から来る車や自転車に気が付くのが遅くなっている場合も少なくありません。

 視野が、左右の角度に対して何度を切った場合は、症状がかなり進んでいるといったようなはっきりした指針はありませんが、ご自分の感覚で思い当たるかたは、なるべく早めに運転は自粛するべきでしょう。

 その他にも、強い光が眩しかったり、白くぼやけたり、目の前にチカチカと電飾が光ったり、色の見分けができなくなったりする人もいます。

 アッシャー症候群という聴力障害を伴う人もいます。

 『網膜色素変性症』の診断は一般的に眼底検査や視野検査、ERG(網膜電位図、網膜の電気的な反応を調べる検査)で行われています。

 また、遺伝の場合もあるため血族に同様の目の病気の人がいないかを聞かれることもあります。しかし、大部分が自分一人であることが多いようです。

 『網膜色素変性症』は、視覚に対する障碍を伴いながら、日常生活に影響を及ぼしてきます。

 聴力障碍を併発した場合は、早急に医師の診断を受け、はやめに対処するようにしましょう。

 とにかく日常生活において自分の身体の不具合を詳細にチェックすることを心がけましょう。

 大人になってからはじまる障碍もさまざまな種類があることを憶えておきたいですね。

※参考資料:
『日本網膜色素変性症協会』
http://www.rp-k.com/index.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

スポンサードリンク

よかったら、シェアして下さい。

フォローする