都市鉱山への挑戦!『小型家電リサイクル法』

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都市鉱山への挑戦!『小型家電リサイクル法』

 全国に数多く存在する障碍者福祉事業所は、使用済小型家電等のリサイクル事業に参画することにより、循環型社会構築に貢献しています。

 資源リサイクル活動を通して、障碍をお持ちの方の能力を活用し、自立を支援することを目指します。

 『ちばリサイクルネット』は、千葉県内の障碍者福祉事業所が協働して都市鉱山解体作業に取り組んでいる事業体です。

 事業理念・目的に賛同する障碍者福祉事業所が、互いに協力し会員となり自立した協働事業として様々な活動を行っています。

 障碍者福祉事業所の利用者工賃の原資となる収益事業は、自主製品作りや請負作業で、その完成度・生産性を高め、量をこなす事で成り立っています。

 しかし、厳しい経済環境下、企業からの作業受注は難しく、また低い工賃で多くの量をこなす作業や納期への対応に追われています。

 不良品を出せないため、利用者の能力によっては皆と同一の作業が出来ず、手が空いてしまうことや、遊んでしまっているケースも少なくありません。

 都市鉱山作業は、「作る」→「完成」ではなく「壊す」→「完成」と言う逆の発想の仕事のため、そもそも不良品を出すというリスクがほとんど無く、作業工程も多種にわたるので様々な障碍特性に応じた作業が提供できます。

 また作業工程は「解体」を基本とするため、受注作業のように作業工程自体が変わったりすることもありません。

 事業所の実情と力量に応じた自主的判断で作業量が調整でき、利用者に対しても個別支援計画に基づいた作業プログラムの提供が実現できるため、障碍福祉サービス事業所にとって大変適性の高い作業と言えます。

 実際にこの作業を導入している事業所からも、利用者様の色々な課題にも改善の効果が出ているという報告があります。

Photo by yisris

 そもそも「都市鉱山」の意味ですが、「鉱山」は「鉱石」を採掘する山であり、鉱石とは貴重な金属などを含有する石で、「都市鉱山」とは、「都市(家庭や企業)」全体が「鉱山」となり、「携帯電話や情報端末等の個体」が「鉱石」となります。

 日本は鉱山資源が少なく、高価なレアメタル等を輸入し工業製品を製作していますが、近年このレアメタルの価格が高騰し入手も難しくなってきている状況です。

 しかし、他国より資源を輸入しなくても、我が国に埋蔵されている「都市鉱山」資源は世界でも有数の埋蔵量があり、この資源を有効に活用する事を目的に行うものです。

 使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律 (小型家電リサイクル法)は、再資源化に関して国で枠組みをつくり、各市町村で「使用済み小型家電」の「回収」→「解体」→「再利用」を 行うために制定されました。

 この法律が施行されることで、誰がどのように解体をするかという問題に対して、『ちばリサイクルネット』が県内に多数ある障碍者事業所と連携し、大規模工場に負けない解体処理を行うことで、国が取り組む枠組みに参加してゆきたいと考えています。

 また、国等による障碍者就労施設等からの物品等の調達の推進に関する法律(障碍者優先調達推進法)は、様々な機関が物品やサービスを調達する際に、障碍者就労施設等から優先的・積極的に購入することを推進するために制定されました。

 「都市鉱山」の作業に絡めて、市町村が設置するクリーンセンター内での「使用済み小型家電」のピッキング作業や、行政から特例として直接回収品を障碍者福祉事業所に依頼し、多くの方々が社会活動に参加し、自らの暮らしを実現する社会を目指しています。

 家電が増え続ける今、『小型家電リサイクル法』に着目し、多くの人々の力を結集してエコ社会を推進したいですね。

※参考資料:
『ちばリサイクルネット』
http://www.jusan-kassei.or.jp/consultation/recycling.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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