『バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱』

よかったら、シェアして下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

『バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱』

 日本は、65歳以上の高齢者が人口の2割を超え、さらに、出生率も1.32(平成18年の合計特殊出生率)となるなど、世界でも有数の少子高齢化社会です。

 今後、人口減少という局面の中で、更なる少子高齢化の進行が見込まれ、その中で、生活に障壁(バリア)を感じないような対応を必要とする人は、今後、さらに多くなるものと考えられています。

 また、人の能力や個性は一人ひとり異なっており、これらの属性がすべて同じ人は存在しません。

 この属性については、年齢や環境の変化等による影響を受けるものであり、同じ人であっても状況によって刻々と変化しています。

 障碍をお持ちである方も、そうではない方も、年齢といった個々人の属性や置かれた状況に関わらず、国民一人ひとりが自立し、互いの人格や個性を尊重し支え合うことが大切です。

 社会活動に参加・参画して、社会の担い手として役割と責任を果たしつつ、自信と喜びを持って生活を送ることができる「共生社会」の実現に向けた環境を整備していくことは、とても重要です。

 まずは、障碍をお持ちの方、ご高齢の方、妊婦や子ども連れの方などに主な焦点を当て、そうした方々が社会生活をしていく上で、バリアとなるものを除去するとともに、新しいバリアを作らないことが必要です。

 それは、物理的な障壁だけでなく、社会的、制度的、心理的なすべての障壁に対処するという考え方(「バリアフリー」)です。

 施設や製品等については、新しいバリアが生じないよう、誰にとっても利用しやすいデザインを施すという考え方(「ユニバーサルデザイン」)が必要です。

 ソフト面も、ハード面も、両方に基づく取組を、同時に推進することが求められています。

Photo by adelie33_Asako

 日本政府においては、平成16年6月に「バリアフリー化推進要綱」を策定しました。

 これまでの、さまざまな取り組みを振り返り、推進後の情勢の変化を踏まえて、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進に関する政府の基本的な方針として、『バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱』を定めています。

 『バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱』に基づく取り組みが継続的に進められていくことにより、バリアフリーやユニバーサルデザインが、当然のこととして理解され、「共生社会」の実現が図られることが期待されています。

 生活環境の分野では、住宅・建築物、公共交通機関や歩行空間などについて、『バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱』に掲げられた目標に向けた整備が、着実に図られてきました。

 平成18年には、ハートビル法と、交通バリアフリー法を統合・拡充した、「高齢者、障碍者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(「バリアフリー新法」)が施行されました。

 対象者の明確化・対象施設の拡充、バリアフリー化の促進をするための仕組みや、基本構想の策定の際に、利用者や住民の側の能動的な参加を推進するため、仕組の整備などが図られています。

 さらに、「高齢者、障碍者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に基づき定められた「移動等円滑化の促進に関する基本方針」においても、新たな目標値が設定されています。

 また、同年には、住生活基本法に基づき、高齢者、及び、子育て世帯など住宅の確保に特に配慮を要する者の居住の安定の確保等を目標に掲げた、住生活基本計画(全国計画)が閣議決定され、目標達成に向けた取り組みが進められています。

 国や自治体を中心に、実際に利用する方々の声を充分に集めながら、常によい環境実現し、今の社会に合ったバリアフリー状況を広めるため、さまざまな施策が展開されています。

 今後、発表される施策にも、期待したいですね。

※参考資料:
『バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱』
http://www8.cao.go.jp/souki/barrier-free/bf-index.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

スポンサードリンク

よかったら、シェアして下さい。

フォローする