『卓球バレー』

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『卓球バレー』

 障碍をお持ちの方が取り組まれているスポーツには、競技の特徴をいかした、さまざまな種類が存在します。

 その中のひとつが、『卓球バレー』です。

 『卓球バレー』とは、卓球台を使い、ネットを挟んで1チーム6人ずつが、いすに座ってピン球を転がし、相手コートへ3打以内で返すというゲームです。

 ルールは、6人制バレーボールのルールを元に考案されています。

 障碍の状況が重い人も軽い人も、また、視覚・聴覚・肢体・知的に障碍をお持ちの人も、障碍をお持ちでない人とも、誰でも簡単にできます。

 慣れてくるとボールのスピードも速くなり、かなり熱くなるスポーツです。

 また、広くない場所でも気軽にできる団体競技として多くの方に好まれています。

Photo by omoon

 『卓球バレー』は、近畿の筋ジストロフィー症児のための養護学校で始められた競技で、1974年(昭和49年)の「第5回近畿筋ジストロフィー症児交歓会スポーツ交流会」から実施されるようになりました。

 『卓球バレー』の実施に当たっては、京都市立鳴滝養護学校がルール作成の中心となり、ルールや用具を工夫・改善しながら現在に至っています。

 また京都では、1976年(昭和51年)から、重度の障碍をお持ちの人も、楽しく、団体でできる競技として『卓球バレー』が身体障碍者のスポーツ研修会で紹介されました。

 それ以後、京都障碍者スポーツ振興会を中心に、重度の障碍をお持ちの人のスポーツとして、京都府全域に広められました。

 1981(昭和56年)、『国際障碍者年』を記念して、『全京都身体障碍者スポーツ大会 卓球大会の部』の一種目として、団体戦にも取り入れられ、以降、ますます盛んになっていきます。

 さらに、1987年(昭和62年)には「第1回全京都共同作業所対抗卓球バレー大会」が実施されるようになり、同じく「第24回全国身体障碍者スポーツ大会」では、公開競技として全国に紹介されました。

 翌年の1988年(平成元年)からは「全京都障碍者総合スポーツ大会 卓球バレー大会」として独立して開催されることになり、参加チームも100チームを超え、参加者は約1,000名を超える大きな大会として、それ以降、毎年開催されています。

 今では、京都市をはじめ、府下の各地域で地区ごとの大会も開催されるようになり、京都以外の愛知県、愛媛県、大分県など、大会が行われている県が年々増えています。

 また、『卓球バレー全国発表会』が、日本障碍者スポーツ協会の後援を受け京都市で開催されるなど、絶え間なく、全国への普及・発信も行っています。

 『卓球バレー』は、6人制バレーボールのルールに準じてプレーするので『卓球バレー』と名前が付きました。

 卓球台が1台あれば、広い場所を使わなくても多くの人数が参加できますし、障碍をお持ちで移動ができない人でも座ったままでできます。

 障碍の有無・種別・軽重が違う人たちとも一緒に、協力してできるため、重度の障碍をお持ちの人や力の弱い人も、楽しく団体競技に参加できるのが人気です。

 まず、卓球台を準備しましょう。

 ボールは、盲人卓球で使用する金属球入りのピン球を使います。

 ネットは、卓球台の中央に白布を下にして、下縁がコート面よりピン球1個半分(5.7mm)の高さに張ります。

 サイドラインから一定距離のネット(サポートを支える金具の先端から垂直にネットの上縁まで)にアンテナを立てます。

 ラケットは、縦、横とも30cm以内の大きさの板(木製)で平坦なものを使用します。

 1チームは6~10名の競技者で編成し、そのうちプレーヤーは6人で、卓球台の周りに1チーム6人ずつ、いす又は車いすに座って競技します。

 1セットは15点とし、3セットマッチで行います。

 ボールは、ラケットで転がして打ちます。

 サービスは、ネット側の2人(ブロッカー)を除く4人(サーバー)で、各チーム1本ずつ交代で行い、ラリーは3打以内で相手コートに返します。

 得点は、全得点制(ラリーポイント制)をとります。

 人数が集まったら、さっそくトライしてみてはいかがでしょうか。

※参考資料:
『卓球バレー』
http://web.kyoto-inet.or.jp

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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