食育をゆるく考えよう

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飯野耀子のベター クォリティ オブ ライフ 第125回

 今回は、食育の呪縛について。

 みなさん、こんにちは。

 9月も終わり、気候もやっと凄しやすくなってきましたね。店先には色とりどりの果物やマツタケなどが並び、いよいよ食欲の秋が始まる感じです!

 そんな中、先日久しぶりに「食育」のお仕事をさせていただきました。内容は「どうすれば食育を家庭で実践できるのか?」ということについての導線を引く話をしてくださいというものでした。担当者いわく、「お母さまたちも『食育』という言葉にも慣れ、それが大切だということは認識されているのですが、ではどうやって『自分』がそれをやればいいのか解らない」という方が多く、またそこで悩んでいらっしゃる方が多いと。

色んな食べ物がありますphoto credit: epSos.de via photopin cc

色んな食べ物を楽しく学びましょう

 8年前、法律が出来たこと、そういったお声はよく伺いました。私自身、食育の仕事をすることになったものの、「はて『食育』って何?」というところからスタートしたナビゲーターでしたからその気持ちは痛いほど解りました。

 が!これだけ育児雑誌、料理雑誌、テレビ、ネットで「食育」という言葉を目にする現在でもそういったことでお悩みの方が少なくないと伺い少し戸惑ってしまいました。要は「食育」というものを難しくしてしまっている要因が情報量の不備ではないということだからです。

 そこでふと思い出したことがあります。私が学生の頃、一回り以上年上の知人の家に遊びにいっていた時のことです。電話がなり、知人が受話器を取った瞬間、電話の向こうから半狂乱になった女性の声が聞こえてきました。知人はそれに対して

 「大丈夫よ」「市販のものでいいじゃない?」「他のものにしたら?」

 と何度も何度もなだめるようにいっているのですが電話の相手の叫び声は続きます。来客中だからと知人は電話を切ったのですがすぐにまたかかってきました。もちろん電話の向こうからは再度、半狂乱な女性の声。

 結局、私もつき合い、そこから買い物に出ることになったのですが会話の中身、なんだったと思いますか?

 実は知人の妹さんが赤ちゃんを産んで4,5か月たったところだったんです。その方は几帳面な方で赤ちゃんに食べさせる離乳食のスケジュールをきちっと立て、すべて手作りで作るようにしてたのですが、ホウレンソウのピューレを食べさせることになっていたその日、買い物にいったところ、売り場にホウレンソウがなかったのだそうです。それで彼女はパニックになりました。

 「ホウレンソウを食べさせる日にホウレンソウが入手できない!」

 そこで近くにすむ姉である知人に電話をし、ホウレンソウを買ってきてほしいと頼んだわけです。が、その知人はその時既に4児の母。ホウレンソウがないなら小松菜にしたら?どうしてもっていうなら家の近くにドラッグストアがあるんだから市販のベビーフードのホウレンソウにしたら?他のものでも大丈夫よとアドバイスをしたのですが、「べき論」に縛られてしまっている妹さんの耳には念仏。ということでホウレンソウを届けることになったというわけです。

 一見、笑話のような話ですが、実は食育においても同じような状態にいらっしゃる方が多いのではないかな?と思います。あまりに「食育」に関する「正しい(とされる)情報」が多すぎて、最初から尻込みしてしまったり、やってはみたものの「私には無理」と挫折してしまったり。

 しかし食育とはもっとおおらかなものでいいはずです。例えば好き嫌いについても子供が嫌だというものを無理やり食べさせるよりも嫌いなものはおいおい食べられればいいや!というくらいゆるい認識で、そして栄養価ということに関しては同じ栄養素を含む別の、そして子供が「食べたがる」食材から食べるものを増やしていくなどあまり「こうあるべき」ということに縛られない教育をされるのはいかがでしょうか?そしてそれでいいとご自身にも「許可」をしてあげていいと思います。子供のころ食べられなかったり、嫌いでも大人になって好きになったものってみなさんも結構ありますよね?

 いろんな美味しいものがたくさん登場する秋です。ぜひ、食べることが「楽しい」ということを基本に食育をご家庭に導入してくださる方が増えて欲しいと思う今日この頃です。

飯野耀子 美容食スペシャリスト/ブランディングプランナー/
日本ハーブ振興協会主席研究員
女性市場開拓に於けるプランナー兼インフルエンサーとして日本のみならず
中国、韓国、台湾、香港での執筆、セミナー、メディア出演、商品販売、
出版を通し発信。
『夜トマトダイエット』(ぶんか社他)
『キャロットパワーdeビューティ&ダイエット』(講談社)
「夜スリムトマ美ちゃん」など手がけた商品、書籍は多数。
 飯野耀子公式サイトはこちら

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