スカイプで医療環境を改善!『北海道療育園』

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スカイプで医療環境を改善!『北海道療育園』

 北海道旭川市内の重症心身障碍者施設、『北海道療育園』は、2013年11月から、同園と稚内市内の患者宅2軒、『市立稚内病院』をインターネットテレビ電話「スカイプ」で結ぶ事業を始めました。

 厚生労働省のモデル事業として、医療過疎地でも専門医による診察や相談を受けられる体制を整える試みです。

 『北海道療育園』は、重度の障碍をお持ちの患者の治療や支援を行っている社会福祉法人です。

 北海道内の上川をはじめ宗谷、留萌管内、オホーツク、空知管内の一部を主に担当しているため、主要な担当地域の面積は、東京都の約8.5倍にもなり、旭川から稚内まで約250キロと、広大な地域の医療をカバーしています。

 冬の時期の北海道は、さらに通園が困難になるため、『北海道療育園』では、遠方や医療過疎地に暮らす患者が定期的に受診できる体制をつくりたいと、昨年度からテレビ電話を使った支援体制を模索されていました。

 患者宅と地域の病院、同園をテレビ電話で結ぶことで、定期的な診察や、緊急時の対応、情報共有などを行うための今年度の事業費は480万円です。

 重症心身障碍をお持ちの方は、自力で座ることが困難な方や、意思疎通が図れない障碍をお持ちの方など、『北海道療育園』の担当地域に163人が暮らしています。

 今回は、稚内で人工呼吸器を付けて生活している障碍をお持ちの患者を対象にし、同園と同病院に専用パソコンを設置し、患者宅と結びました。

 また、診察を容易にするため、患者宅では画面を取り外して使えるパソコンなどを使用しています。

Photo by Konstantin Leonov

 重症心身障碍児や障碍者施設である『北海道療育園』は、重度の肢体不自由と重度の知的障碍を併せもつ方々が利用する施設で、児童福祉法に基づく児童福祉施設であるとともに、医療法に規定される病院として昭和44年に開設されました。

 『北海道療育園』が提供する医療を含めた療育は、すべてサービス業であるとの基本に立ち、施設の主人公である利用者一人ひとりの豊かな人生のあゆみをサポートするために医療、看護、リハビリ、介護、ソーシャルワークなどの支援を行っています。

 また、通園事業など在宅サービス、地域支援にも積極的に取り組むほか、利用者を支援するために、直接利用者と関わる療育部門、診療部門と、間接的に利用者と関わりを持つ事務部門、そして利用者の父母や通園、在宅の方々と関わる支援事業部門の4部体制で運営しています。

 各部は、それぞれの部と連携を持ち、施設利用、通園利用、在宅利用の方々の豊かな歩みを支えるために、日夜業務に励んでいます。

 病院の医師は、今回のスカイプ導入に関して、「地域の病院からの問い合わせに対応できるほか、機能訓練に携わる職員間の交流も図れる」、「患者の顔色や呼吸を見て判断できる。介護する家庭が少しでも安心できる体制をつくりたい」と、医療環境のさらなる充実へ向けて取り組んでいます。

※参考資料:
『北海道新聞』
『北海道療育園』
http://www.hokuryo.or.jp/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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