注意欠如・多動性障碍『ADHD』

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注意欠如・多動性障碍『ADHD』

 『ADHD(Attention-deficit / hyperactivity disorder:注意欠如・多動性障碍)』とは、年齢や発達に不つりあいな不注意さや多動性、衝動性を特徴とする発達障碍で、日常活動や学習に支障をきたす状態をいいます。

 一般的に、「不注意」とは、集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽいなどのことをいい、「多動性」とは、じっとしていることが苦手で、落ち着きがないなどをいい、「衝動性」とは思いついた行動について、行ってもよいか考える前に実行してしまうなどの特性のことをいっています。

 こうした行動は、小さい子どもなら誰にでもみられるため、その程度や頻度が並はずれていて、専門機関から『ADHD』と診断されるような場合でも、周りの人たちには障碍という認識をもってもらえないことも少なくありません。

 周囲の正しい理解が得られないと、こうした子どもたちは「乱暴者・悪い子・しつけのできていない子」というような、否定的な評価を受けやすくなり、保護者もまた、「育て方が悪い」などの誤解を受けることがあります。

 しかしながら、『ADHD』は、育て方やしつけによるものではなく、また、本人の努力が足りないためでもありません。

 『ADHD』の子どもたちには、症状に応じた、ひとりひとりに対しての、適切なサポートが必要です。

 適切にサポートすれば、子どもたち自身、あるいは周りの人たちが困っている点を改善していくことができます。

 また、大切なことは、『ADHD』の治療の目標が、『ADHD』の特徴である、不注意、多動性、衝動性を完全になくすことではないことです。

 その程度や頻度を改善することによって、学校や家庭で本人や周囲の人が困っている状態が好転し、その特徴を自分らしさ、その子らしさとして折り合えるようになること、また、その子の生きにくさを改善し、他の子どもたちと同じように学んだり遊んだりする機会を増やすようにすることが治療の目的なのです。

 そのためには、周囲の方々が『ADHD』を正しく理解し、保護者の方と学校関係者の方々、そして医療機関が連携し、協力することがとても大切です。

Photo by Leonid Mamchenkov

 子どもたちは、ひとりひとりが違った個性をもち、学ぶスピードや興味の対象もさまざまです。

 この子は得意なことでも、あの子にとっては苦手なこともあって当然ですし、あの子が大好きなことにはこの子は興味をもたない、といった違いがあるのは当たり前のことです。

 しかし、なかには、大部分の子どもたちには苦もなくできることが、その子にとってはとても難しく、そのために日常生活や学習の面で非常に困っている、という場合があります。

 こうした子どもたちは、発達につまずきを抱えているのかもしれません。

 発達のつまずき、いわゆる発達障碍とは、脳の高いレベルの働きの問題が、小児期までにあらわれたものをいいます。

 脳の高いレベルの働きとは、言葉を話したり、聞いた言葉の意味を理解したり、物事を考えたりなど、脳のさまざまな部位の連動が必要となる複雑な脳の働きのことです。

 これまでは、一般的に、『発達障碍』というと、発達の「遅れ」というイメージが一般的でした。

 しかし、『発達障碍』には、通常の子どもにみられる行動ではあるけれど、その程度が通常範囲を超えている、というものや、通常の子どもにみられない行動がみられる、というものもあります。

 これらは生まれつきの脳の発達特性が関係しており、しつけや育て方が原因ではありません。

 知能の遅れを伴わない『発達障碍』の代表的なものとして、『ADHD』、『学習障碍』、『広汎性発達障碍』(高機能自閉症やアスペルガー症候群)などがあります。

 こうした障碍をもつ子どもたちは、知能に遅れはないために、日常生活や学習の面で困難を抱えていても、障碍とは気づかれにくく、必要なサポートを受けることができずに困っていることが少なくありません。

 また、育て方に問題があるとの誤解を受けやすく、保護者の方がつらい思いをすることもあります。

 こうした子どもたちは、わざと問題を起こしているわけでも、本人の努力が足りないわけでもありませんから、一人ひとりの発達特性を理解し、社会が子供たちを適切に守り、大切に、正しくサポートすることで、困っている点を改善していくことが大切です。

※参考資料:
『ADHD』
https://www.adhd.co.jp

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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