社会課題解決型の新商業施設『ロクファームアタラタ』

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社会課題解決型の新商業施設『ロクファームアタラタ』

 東日本大震災では、津波で職場が流され、また、事業縮小などにより、それまでの仕事を失った方々がたくさんいらっしゃいます。

 失業することで、経済基盤を失うばかりでなく、尊厳を持って自分らしく生きていく力をもなくしてしまうことも少なくありません。

 『東北ロクプロジェクト』では、震災からの復興には雇用の創出、とりわけ社会的に弱者とされる人々に働く場を提供することが欠かせないと考えています。

 その中心的なコンセプトの1つとして、障碍者雇用に力を入れています。

 社会課題解決型の新商業施設『ロクファームアタラタ』のオープン当初のスタッフ、約70名のうち、約40名の方が障碍とともに生きる方々です。

 調理補助や施設の清掃、ガーデンの手入れなどを、ローテンションで担当されています。

 社会課題解決型の新商業施設『ロクファームアタラタ』の創業メンバーの中には、障碍をお持ちの方々の雇用の分野で豊富な経験を持つ方もいらっしゃいます。

 東北復興プロジェクトの代表理事であり、同時に、仙台市内にあるビュッフェレストラン「六丁目農園」を経営し、これまでに、延べ200人以上の障碍をお持ちの方々の雇用された経験をお持ちです。

 日頃、他人のできない部分に目が行きがちですが、障碍をお持ちの方がいらっしゃることで、できないことよりも、もっとできる部分を認め合う社風が生まれるなど、障碍者雇用のメリットはたくさんあります。

 障碍をお持ちの方々が、日々、頑張っていらっしゃる姿を見ると、一人ひとりが生き生きと働ける雇用を創りたいという理念がぶれないといわれる経営者の方の声を聞きます。

Photo by ean-louis zimmermann

 「ロクファームアタラタ」は、仙台市内から電車で20分弱、名取市内の新興住宅地に隣接し、一級河川・増田川に面した約4千平方メートルの土地に建設されました。

 三角屋根が特徴的な建物の壁面は、北海道から取り寄せた木材と大きなガラス窓が覆い、モダンでありながら、ナチュラルな風合いで河辺の風景にとけ込んでいます。

 施設には、そばレストラン「焔蔵(えんぞう)」、レストラン&ブッフェ「アタラタ・マルシェ」、パン工房「ル・タン・リッシュ」などの飲食店、そして地域の人に開放するコミュニティスペース「6スタ」があります。

 さらに、前庭では、朝市のマルシェを不定期に開催し、新鮮な野菜などを販売する計画もたてられています。

 「ロクファームアタラタ」は、「東北ロクプロジェクト」の中核施設です。

 東北ロクプロジェクトは、一般社団法人東北復興プロジェクトと、株式会社東北6次産業創出支援センターのメンバー計6名が、震災を機に出会って生まれました。

 障碍者雇用や、6次産業化のコンサルティング、飲食店経営、設計や建築などの分野で専門性と実績を持つプロフェッショナル集団です。

 主なコンセプトである、雇用の創出、第一次産業の支援、防災意識の啓発を形にするため、6人がそれぞれの得意分野を持ち寄り、構想から2年3カ月の時を経て、ようやくオープンにこぎ着けました。

 「ロクファームアタラタ」を中心に、社会課題解決型の新商業施設の活動全国に広がり、地域と日本全国がともに成長する道筋になることを期待したいですね。

※参考資料:
『ロクファームアタラタ』
http://www.atalata.com/

『東北復興新聞』
http://www.rise-tohoku.jp/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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