障碍と災害を考える!「国際防災の日」

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障碍と災害を考える!「国際防災の日」

 東日本大震災では、2万人近くにのぼる犠牲者の中でも、障碍をお持ちの方の死亡率は、住民全体の約2倍であったとの報告が出されています。

 『国際防災の日』のイベントでは、「障碍者と防災」という観点から、東日本大震災の経験と教訓を共有するため、被災地である陸前高田市から世界に発信します。

 2015年3月に仙台で開催される、第3回「国連防災世界会議」で策定される新たな防災に関する国際的な枠組を見すえながら、誰もが住みやすいまちづくりのあり方を探ります。

 「障碍をお持ちの方は、防災計画に携わる世界中の人々にとって、最大の未開拓資源である」というのは、両足を失ったアフガニスタン出身のフィロズ・アリ・アリザダ氏の言葉です。

 アリザダ氏は、国連が実施したアンケート調査に対する回答者の一人で、その他の障碍をお持ちになる人々を含め、災害によるリスクを管理するための工夫や意欲を示す多くの声が寄せられています。

Photo by Paul Beattie

 世界中で10億人以上の人々が、障碍と共に生きていていらっしゃる中、今年の「国際防災の日」は、障碍をお持ちになる方々が、レジリエンス(災害への強さ)の構築に果たす不可欠な役割を認識する貴重な機会となりました。

 しかしながら、障碍をお持ちの方のほとんどが、災害リスク管理やそれに関わる計画策定、意志決定プロセスに参画したことが少ないこともあり、障碍をお持ちの方が、災害に遭遇した場合の死亡率や負傷率は、そうでない人々に比べてはるかに高いのが現状です。

 早期警報システム、意識高揚のためのキャンペーン、その他の災害対応策において、障碍をお持ちの方のニーズが配慮されていないことが多く、そのことが、障碍をお持ちの方にとってのリスクをより増大させ、不平等という有害なメッセージを発信しています。

 災害に対するレジリエンス構築のためのイニシアチブや、政策立案に障碍をお持ちの方の意見を積極的に入れることで、この状況を改善することができると考えます。

 国連総会の「障碍と開発に関するハイレベル会合」では、この問題について緊急に行動を起こす必要性が確認され、これは「障碍者の権利に関する条約」でも取り上げられています。

 障碍をお持ちの方々とともに、障碍者自らが安全に対して、また、所属するコミュニティの安全に対して、主体性を持って取り組むことがとても重要です。

 目に見える、あるいは目に見えない障碍をお持ちになる世界中の多くの人々が、災害に際しコミュニティの災害対応や復興を助けるボランティア、あるいは担い手として携わっています。

 『国際防災の日』を迎えるに際して、障碍をお持ちの全ての人々が、可能な限り最高レベルの安全性を確保できるよう、また、広く社会の福利に貢献する機会を最大限にもてるよう、全力を尽くす決意を新たにし、障碍をお持ちになられる方々が、リソースに満ちた、変革をもたらす主体として、さらに大きな役割を果たせるようなインクルーシブな世界を築く取り組みが国際的に行われています。

※参考資料:
『国際連合広報センター』
http://www.unic.or.jp

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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