さまざまなトラブルを起こす!『大人の発達障碍』

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さまざまなトラブルを起こす!『大人の発達障碍』

 発達障碍をお持ちの方が診療を受ける場合、圧倒的に多いのは、うつや情緒不安定などの「適応障害」をきたした時だといわれています。

 多くは人間関係がうまくいかない、感情のコントロールがつかない、物忘れがひどくなったなどの症状を訴え、それが原因になり不登校や、また会社に出勤できないというケースになっていることが多いのが現状です。

 病気であるのか、患者の性格なのか、うつ病なのかといった疑問を持ちながら、診察をし、結果的に「適応障害」の診断に行きつく過程で、患者の態度で以下のことに注意しています。

1、会話中に圧倒的に瞬目が少ない。表情があまり変わらない。

2、服装が、年の割りに幼い。もしくは非常にシンプルな服装をしている。

3、落ち着き無く、ずっと一方的に早口で喋る。もしくは聞かれたこと以外は全く喋らない。

4、気にしなくてよい細かいところで言い直したり、こだわったりする。的外れな質問が多い。

5、不適切な敬語、時に造語のような言い回しが多い。

6、診察中にいきなり泣く、怒り出すなど感情のコントロールが出来ない。

7、時に患者が何を言いたいのか解らなくなる。要点を整理して話すことが出来ない。

8、しぐさや話し方で何となく違和感を感じる。チック症状を認める。

9、診察中に携帯電話がかかってきても、普通に座ったまま相手と話し始める。

10、診察が終わった後に聞き忘れたこと、もしくは言い忘れたことがあると言って急に入ってくる。

 このような症状は、発達障碍をお持ちの方の症状の一部で、上記の症状が診察中に認められるならば、発達障碍の可能性が高いと考えられます。

 しかし、年齢と共に社会性は学習しているはずなので、上記のような症状がひとつも当てはまらないからといって、発達障碍であるかどうか判断をすることはできません。

Photo by Exciting Cebu -- Rusty Ferguson

 発達障碍をお持ちの方が社会に出てから、どのような職歴を持っているかを診察し、長続きした仕事としなかった仕事の内容を詳しく聞き、周囲の環境などを聞くことは診断をする上で非常に大事です。

 発達障碍の多くは、就学し、勉強についていけない、社会性が乏しく孤立するなどで、小学生の頃に発覚することが多いのが一般的です。

 しかし、知能に問題がないADHDやASPの場合は勉強が出来るため、無事に進学し、大学まで進む人も少なくありません。

 そのような場合は、社会に出ると同時に症状が顕著になることが多く、中には、選んだ仕事によって問題なく社会に溶け込む人も少なくありません。

 一般の仕事をして、問題なく社会適応している発達障碍の方には、必ずといってよい程、「良き理解者」が存在します。

 発達障碍の患者は、真面目で素直であり、人を利用したり、騙すことが出来ず、人としては非常に魅力がありますが、そこを上司もしくは同僚が気づき理解出来れば、多少変わっていて、場の雰囲気が読めず、コミュニケーションが苦手であっても、うまく彼らのフォローに回ることができ、本人もマイペースで業務に就き、その能力を存分に生かすことができるケースがあります。

 今まで、社会に支障が無かった発達障碍の患者が、「適応障碍」を起こす一番の原因は、環境の変化、「良き理解者」の消失です。

 職場が変わる、上司が変わる、もしくはフォローしてくれる同僚が居なくなる、部下が付くなどの理由で急に一人立ちしなくてはいかなくなると、パニックに陥ります。

 特に、場の雰囲気やチームプレイを重んじる上司がついたり、常識や一般にとらわれる上司が上につくと、たちまち適応障碍をきたす場合が多いのです。

 接客業や、営業職、中間管理職、教職などチームで動く仕事や、臨機応変に対応しなければいけない仕事は苦手であり、多くの場合、不適応を起こし、長続きしないことが多いのです。

 「良き理解者」がいれば別ですが、いない場合は周囲に合わせようとすればするほど空回りし、次第に抑うつ感や、身体症状を認めるようになり、いわゆる二次障碍(適応障碍)をきたしてしまいます。

 社会人となって、自らの適応障碍に気づく場合、疑いを持った場合は、すみやかに医療機関を受信し、症状に応じた環境整備や対策を施していきましょう。

※参考資料:
『大人の発達障碍』
http://www.geocities.jp/niwaiin/todrad.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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