障碍を受け入れること『わたしのフクシ。』

よかったら、シェアして下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

障碍を受け入れること『わたしのフクシ。』

目に見えない障碍をもち、人知れず困っているひとがたくさんいる・・・『twitter』は、そのお互いに見えないひとたちを繋いでくれたのです。

2010年の秋、「バッジをつけて見えない障碍を知ってもらうのはどうだろう?」という話題がtwitterのハッシュタグ『#mienai_shogai』で盛りあがり、難病や福祉の当事者、わけても若手が多く参加したこのハッシュタグは4ヶ月にわたって活発に続き、2011年2月、『見えない障碍バッジ』の最初の試作品ができあがりました。

『わたしのフクシ。』は、この『見えない障碍バッジ』を応援するためのプロジェクトです。

バッジを生産してみんなに届けることはもちろん、バッジをきっかけに、難病をもつみなさんがどんな困ったことを抱えているか、お互い身近に感じられることです。

また、日本の社会福祉って実際どんなものなのか、難しい話抜きに知ることができることができること。

そしてなにより、いろんな立場の福祉の当事者が、誰かによって紹介されるのではなく、ラベル付けされて解説されるのではなく、ひとりひとりが自分の言葉で、自分自身の声をあげられる場をつくることができること、これが、『わたしのフクシ。』が目指していることです。

見えない障碍をもち、人知れず困ることの多い人、そのご家族・友人、福祉の仕事をしている人、たまたまツイートをみかけた人・・・、みんなの気持ちが繋がって、「見えない障碍バッジ」はいまのカタチになりました。

みんなにバッジを届けるために、そのなかで知り合った数名が「バッジ生産・お届け係」に手を挙げてはじまったのが、『わたしのフクシ。』です。

Photo by zaimoku_woodpile

『わたしのフクシ。』は、いまでも、企業でもNPOでもない有志のあつまりで運営しています。

そうして生まれた『見えない障碍バッジ』には、ふたつの願いが込められています。

人と人とをつなぎたい:『見えない障碍』を持つひとは、電車で席を譲られることもなく「怠けている」「わがまま」「やる気がない」と思われることもめずらしくありません。

冷たい視線に囲まれて、「手伝って」のひとことも言いだしにくく、支援したい人も、忙しい社会の中でなかなか気づくことも難しく、「手伝ってもらえますか?」「なにかお手伝いできることはありますか?」と、『見えない障碍バッジ』が、会話のきっかけに、人と人とを繋ぐきっかけになることを願っています。

制度の谷間を知ってほしい:『見えない障碍』を持ち人知れず苦しみながら、福祉制度による支援が得られない人が大勢います。

たとえば一日に4時間しか活動できない、常に体がだるい、それでも働かないと食べられないから無理をする。

制度上は障碍者には該当しないため、企業も、障碍者雇用への行政支援を得られず、健常者と同じ成果を要求せざるを得ない、そして症状を悪化させ、生活ができなくなってしまう。

特別なひとだけの話ではなく、誰でも明日、当事者になる可能性があることを、多くの人がこの問題を身近に感じ、知り、考えるきっかけになってほしいと考えています。

わかりやすい、一目でわかることが優先されて、目に見えないもの、理解に想像力のいることが失われてきたような気がしますが、『大切なものは目にみえない』、目には見えないけれど大切なことを、もう一度みんなで取り戻してゆくために、『わたしのフクシ。』は、『見えない障碍バッジ』の活動を通じて、多くの人の心に問いかけています。

NPOではなく、気持ちを通い合わせて集まり、しっかりと行動にまでつなげた『わたしのフクシ。』の想いに、しずかに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

※参考資料:
『わたしのフクシ。』
http://watashinofukushi.com/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

スポンサードリンク

よかったら、シェアして下さい。

フォローする