オリジナルの碁盤で対決!『日本視覚障碍囲碁普及会』

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オリジナルの碁盤で対決!『日本視覚障碍囲碁普及会』

 視覚障碍者の方にとって、囲碁は難しいと言われていました。

 しかし、凹凸のある碁石を使うことで白黒の碁石を判別でき、交点をつなぐ線は、視覚障碍をお持ちの方が触って確認できるように凸線として浮き出し、交点は碁石が触っても外れないように凹点にした嵌め込み式の九路盤であれば、囲碁ができるようになるのではないかと考えました。

 その信念のもと、1993年10月、囲碁の普及活動を開始。

 専用の九路盤による囲碁は、現在、7校の盲学校と24の福祉センター等、視覚障碍者福祉施設で行われ、さらに各地の福祉センターでも新たに採用されています。

 視覚障碍をお持ちの方は、視力を失うと同時に、歩くことや移動などに不自由を強られ、日常生活が一変、現実社会に失望や絶望される方が多くいらっしゃいます。

 そのような時に、囲碁を通して、聴覚力や触覚力やイメージ力が新たに備わり、晴眼者とハンデ無しで対局できるようになります。

 また、仲間の輪を広げることなどで、この現実社会に立ち向かう勇気や希望・自信、及び、社会参加の一助になることを願い、さまざまな活動に取り組んでいます。

Photo by torisan3500

 『日本視覚障碍囲碁普及会』は、1991年、現当会事務局の宮野氏が企画制作会社を経営している際に、新聞社で一般(晴眼者)の方の囲碁普及支援の企画を委託され、外部スタッフとして担当しているときに考案されました。

 日本はもとより、外国でも視覚障碍の方が囲碁をされていないことを知り、また、囲碁教室や囲碁大会などに視覚障碍をお持ちの方が参加されていらっしゃらないことが気になり、仕事とは別に、プライベートで大阪府立盲学校を訪問します。

 その際に、盲学校の先生が、倉庫に仕舞ってあった、19×19線の差込式の視覚障碍者用の囲碁盤を持ってこられます。

 「生徒さんには広すぎて、誰も出来ませんでした。視覚障碍をお持ちの方には無理かも知れません」と言われて諦めかけたのですが、同時に、全盲の方で、当時、日本ライトハウス評議員の二村晃アマ六段と、当時、大阪市立盲学校の中村功先生アマ4段を紹介され、そこから、視覚障碍をお持ちの方向けの碁盤の開発がスタートしたのです。

 今では、『日本視覚障碍囲碁普及会』が主催する、「全国視覚障碍者囲碁大会」が開催されています。

 参加人数(ボランティアも含め)は、3会場合わせて100人以上が集まり、白熱したゲームが繰り広げられました。

 大会では遠隔での対局を実現するため、対局囲碁ソフト「卓ちゃん」を、パソコン型Phoenixインストールし、映像と音声を送受信し、対戦を可能としました。

 通信対局は、大阪会場と東京会場(筑波大学付属盲学校)、大阪会場と熊本会場(熊本県立盲学校)で対局が行われ、熱戦が展開されました。

 通信対局でも「卓ちゃん」のソフトによる音声認識と対局者同士の会話で、遠隔地にもかかわらず、臨場感あふれる対局となり、参加者にも大変好評で、今後もこの通信対局を一層普及させたいと計画しています(NTTの技術を結集・協力頂き、実現しました)。

 今後も、『日本視覚障碍囲碁普及会』の新しい取り組みに注目したいですね。

※参考資料:
『日本視覚障碍囲碁普及会』
http://www7.ocn.ne.jp/~sgo/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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