狙いを定めて、慎重に。『車いすライフル射撃』

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狙いを定めて、慎重に。『車いすライフル射撃』

 バスケットやテニスの場合は、競技用専門の車いすになりますが、『車いすライフル射撃』では、パラリンピックの試合といえどもそれほど変化はありません。

 ルール上の制限はあり、具体的には、立射時に側板があると違反となるため、外せるようにしておくことです。

 北京パラリンピックに参加した、沖縄県又吉選手の伏射用車いすテーブル装着の手順を参考にしてみましょう。

 (現在は腹ばいで撃つようにしていますが、 体調により、またテーブル伏射に戻ることもあるそうです)

 まず、車いすに垂直のパイプを取り付けます。

 背もたれ下部のパイプ受けに、L型のパイプを取り付け、パイプ前方も下部からのステーと連結し、左右をパイプでジョイントさせます。

 パイプの各ジョイント部のねじを締めて固定し、この上にテーブルを載せて完成です。

Photo by JHTNS-DMA

 健常者では、標的に90度横向きに立ち、左の腰を前に突き出すように捻り、ロックさせるのですが、腹筋及び背筋が弱いか、全く効かない『車いすライフル競技』の場合は安定しないので、標的に向かい車いすを45度程度の角度を付け、安定のために少し前に座り構えます。

 このとき、車いすの背もたれを、いかに利用するかが重要となります。
 
 ゴールドメダリストは、上手く背もたれを使っています。

 また、背もたれの高さはルール上の規定がありますから、自分のクラスとどこまで許されているのかをまず把握する必要があります。

 背もたれシートがフレームパイプに被せるタイプの場合は、アルミパイプでスリーブを作り、長さを調整します。

 高さは実際に変えながら確認しますが、背もたれが高すぎると当たりが痛いときもあるため、何通りかを実際に作って射撃場で試してみるといいでしょうし、背もたれの高さ調整方法はメーカーによって異なるので確認が必要になります。

 全ての選手は、2つの大きなクラス(SH1あるいはSH2のいずれか)に分けられ、さらに小クラスに分けられます。

 SH1は、射撃スタンドを必要としないピストル及びライフル射手であり、SH2は、上肢に測定可能、もしくは目視で明らかな永久的な障碍があり、そのために上肢で銃の重さを支えることが不可能で射撃スタンドを必要とする選手です。

その後、3つのクラスに分かれます。

A:立つことができて通常の体幹機能を持つクラスで、背もたれがないイスに座るか、または、立って撃ちます。

B:下肢の機能が失われているか、もしくは、下肢に重い障碍があるがバランスの良いクラスで、低い背もたれのみ利用可です。(最高で背中の1/3であること。骨盤の上端)

C:下肢の機能が失われていて、かつ体幹機能が乏しいクラスであり、高い背もたれの使用が可能(脇の下10cmまで許される)です。

 車いすを、技術力などを考慮して調整するのも、競技の一部になることでしょう。

 障碍の状況に合わせて、出場するクラスを検討しながら、良い成績を残すように各選手が工夫を凝らしています。

※参考資料:
『車いすライフル射撃』
http://hit.sports.coocan.jp/index.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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