さわって楽しもう!『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』

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さわって楽しもう!『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』

 なかよしの野ねずみ「ぐりとぐら」が、野山をかけめぐりながら、元気に遊ぶ楽しい絵本「ぐりとぐら」シリーズは、最初のお話が生まれてから、2013年で50周年を迎えている、今も大人気の素晴らしい絵本です。

 親子二代で大好きというファンもたくさんいるこの絵本を、目の不自由な人たちにも、いっしょに楽しんでいただけるように、福音館書店より『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』が刊行されました。

 『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』は、見て楽しむことのできる絵と文字の上に、さわって楽しむことのできる絵(触図)と文字(点字)を、透明な樹脂インクで盛り上げて印刷しています。

 見えにくい人にも読みやすいように、文字をひとまわり大きくしています。

 触図の制作には、盲学校の子どもたちに実際さわってもらい、よりわかりやすい配置、形になるように、絵柄をデザインしなおすなど、制作するスタッフが、より多くの方々が読みやすく、読んで楽しくなるような工夫を施しています。

 ぐりの服を縞模様に、ぐらの服を水玉模様にすることで、ふたりの区別がつくようにしたり、卵の殻とカステラで手ざわりが違うようにしたり、お話の世界がより楽しめるように心配りをしています。

 そして、見える子どもも、大人も、さわって指先で絵(触図)を感じながら、絵本を楽しまれることで、見えない人たちの感じ方を体験し、バリアフリーの社会を考えるきっかけにしてもらえたらという想いも込められています。

 絵本の制作にあたり、「点字つき絵本の出版と普及を考える会」に集う印刷会社、出版社等のこれまでの活動から多くのことを学び、協力を得ています。

 『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』を楽しまれるとともに、是非、「点字つき絵本の出版と普及を考える会」に所属している出版社から出されている「てんじつきさわるえほん」も手にとってみてはいかがでしょうか。

Photo by escawk

 『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』刊行に寄せて、NPO法人てんやく絵本ふれあい文庫 代表の岩田美津子さんは、メッセージを寄せられています。

 「点字が付いている絵本といえば、「あぁ見えない人用の絵本ね」と思われがちですが、決してそうではありません。

 見える人が見て楽しんでいる絵本を、見えない人もさわって楽しめるようにした絵本なのです。

 この「さわる」という感覚は、見えない人だけに与えられた特別な感覚ではありません。

 見える子どもたちにとっても、絵本に登場する主人公やいろんな物をさわることができたなら、その形、その手触り感からもっともっと想像の世界が広がることでしょう。

 見えない私が30数年前、我が子と一緒に楽しめる絵本はほとんどありませんでした。

 この度、誰もが知っている『ぐりとぐら』がさわって楽しめる絵本として、出版されたことは、夢のようです。

 初めてさわったぐりとぐらは、長く伸びた細い尻尾が印象的で、どのページからもその声さえ聞こえてきそうな気がします。

 そばで見ていた文庫のスタッフが、「なんだか全く違うぐりとぐらを見ているようでわくわくするわ」と言いました。そのわくわく感を一人でも多くの方に味わっていただきたいと願っています」。

 子どもの頃に、どの子供も夢中になった「ぐりとぐら」。

 あのパンケーキを食べたい、動物がいっぱいのぐりとぐらの森にいきたいと、親にお願いした子供もたくさんいました。

 そんな気持ちを思い出しながら、今再び、『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』にふれて、ぐりとぐらの森へ散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。

※参考資料:
『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』
http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/978-4-8340-8038-4.html

『点字つき絵本の出版と普及を考える会』
http://homepage1.nifty.com/fbunko/tenjiehon/index.htm

『福音館書店』
http://www.fukuinkan.co.jp/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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