その一瞬に力を込めて!『サウンドテーブルテニス』

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その一瞬に力を込めて!『サウンドテーブルテニス』

 『サウンドテーブルテニス』は、現在、多くの視覚に障碍をお持ちの方々に愛され、楽しんで競技されている人気のスポーツのひとつです。

 速いスピードで飛び跳ねる、卓球のような小さな白い球で競技することは、一般の方でも難しいものです。

 それゆえ、弱視でいらっしゃる方々が、ご自分の目で追いかけながら競技をされるのは、実際にとても困難なことだといわれています。

 ですので、視覚に障碍をお持ちの方が、卓球を楽しむというと、「見えていない中で、どのようにボールに対峙されるのであろうか」と、不思議に思われる方も多いのはしょうがないことかもしれません。

 お考えになった通り、ただ音だけを頼りにして、早く動いていく卓球の球を認識しようとするならば、やはりラケットで打った瞬間と、その後に台上で跳ね返った瞬間だけの音だけをひろうだけでは不可能だと考えられています。

Photo by zimpenfish

 一般的な卓球も、非常にスピードが速いものです。

 普通でも早すぎて反応する暇もないですし、運動が苦手な方でしたら、ラケットに当てることでさえ不可能に近いことではないでしょうか。

 ではどうして、『サウンドテーブルテニス』は、視力に障碍をお持ちの方に愛され、多くの方が競技に参加されているのでしょうか。

 その理由は、ボールの転がり音だけで判断し、競技を楽しむことができるよう、『サウンドテーブルテニス』にはさまざまな工夫がされているからです。

<『サウンドテーブルテニス』に込められた、楽しむための理由>

・台とネットの間に、球が通過できるほどの適度なスぺースを設けておく

・ラバーを張っていない木製のラケットを使用して、跳ね返る速度をおさえる

・ボールの中に4個の金属球を入れることで、軽く転がすだけで音が出るようにする

・ネットの下を通して転がすように打って、相手のスペースに入れていく

 こうした工夫を施すことで、『サウンドテーブルテニス』は、一般的な卓球とは異なり、音だけでボールを判断することができるのです。

 競技自体に慣れてきた方は、ボールのコースとスピードが分かるようになり、ラケットで打ち返すことができるようになるのです。

 もちろん、アイマスクを使うことで、晴眼者の方も視覚障碍者と一緒になって、同じ条件で『サウンドテーブルテニス』を楽しむことができる・・・、これも、『サウンドテーブルテニス』の醍醐味といわれており、本当に意味でのバリアフリーの競技だといえるでしょう。

 応援者も競技者も、会場がいったいとなって、耳を澄ませて、手に汗をにぎりながら、試合の行方を見守る・・・。

 歓声に終始包まれているスポーツとは一線を画した、息をのむような熱戦が繰り広げられています。

 多くの方々といっしょに選手を応援し、また、自分も競技者となって参加してみてはいかがでしょうか。

※参考資料:
『社会福祉法人 富山県視覚障害者協会』
http://www.toyama-ssk.com/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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