『体温調節のコツ』

よかったら、シェアして下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

『体温調節のコツ』

 猛暑を体験しているときは、早く穏やかな季節になって欲しいと毎日思っていたはずなのに、秋を過ぎて冬の入り口になってくると、Tシャツと短パンで過ごせていた夏が恋しくなってしまいます。朝、ベッドから出てくるのが辛い季節は、行動がにぶくなったり、運動不足になったりする以外にも、体温が上がらずに体調を崩したり、気持ちが落ち込んだりすることも少なくありません。外界の気温が変動する中、人間はどのように体温調節を行っているのでしょうか。

 人間の体温とは、外界の環境温度がいかに変化してもほぼ一定に保たれているのが通常です。このような種類の動物を恒温動物と呼び、およそ36~37度が平均体温で、外界の環境温度よりも少し高めに設定されています。体温は、通常は個人によって異なり、35度くらいの人もいれば37度を超えて少し高めな人もいらっしゃいます。また、年齢によっても体温が異なり、生まれたばかりの新生児はかなり高く、一般的に、幼児も高いといわれています。それが、加齢とともに低くなり老人が最も低くなります。さらに、概日リズムといわれるように、1日のうちでも体温は変化していて、朝6時ごろが最も低く、午後3~4時ごろが最も高くなります。

Photo by Emilio_13

Photo by Emilio_13

 体温が平均体温を超えて上昇することを『高体温』といい、逆に、平均体温よりも下降することを『低体温』といいます。直腸温で体温を計測した場合、35度以下になれば『低体温』と呼んでいます。

 高体温になる原因には、発熱とうつ熱があります。発熱とは、様々な病気によって起こる体温の異常上昇が原因です。うつ熱とは、日光を長時間もしくは過度に浴びることで日射病や熱射病になり、体内熱が蓄積されて、体温が異常に上昇することをいいます。発汗し、放熱も同時に行われているのですが、その機能が体温管理に追いつかないことから高体温になってしまうのです。

 高体温になると、意識障碍に陥ることも少なくありません。発汗による脱水症状は、脳の血流の低下をもたらすため、頭痛やめまいを引き起こし、重症化することで、やはり意識障碍を引き起こしてしまいます。熱中症の対策のように、身体を十分に冷やすこと、水分を補給することが主な治療と予防になります。

 恒温動物である人間は、体温を上昇させる機能と、低下させる機能の双方を有していますが、特に低下させる機能を持っていることが体温を一定に保つためには不可欠です。食物から得たエネルギーは最終的に熱となるため、それを体外に排出する仕組みを持たないと、体温を下げることはできません。人間の場合、汗を蒸発させることで皮膚の表面から熱を放散させ、また、体の深部の熱は血液によって皮膚にまで運搬されるので、効率よく体温を下げることが可能です。こうして体温調節には自律神経が大きくかかわっているため、自律神経が乱れると体温調整がうまくできなくなり、様々な病気の原因になるのです。

 普段から適切な体温管理を行うことで、身体に負担をかけず、病気を引き起こす原因をつくらないように気をつけたいですね。

※参考資料:
『自立神経失調症と体温調節の関係』
http://www.rakura.net/jiritsu/temperature.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

スポンサードリンク

よかったら、シェアして下さい。

フォローする