身体で感じる!『みんなちがって、みんないい』

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身体で感じる!『みんなちがって、みんないい』

 

 ヴォルフガング・シュタンゲ氏のダンスワークショップビデオ『みんなちがって、みんないい』は、障碍をお持ちの方と、お持ちでない方が、一緒にダンスを楽しんだ5日間を追った、ランドスケープ社が提供しているビデオです。

 

 そのビデオの中では、セラピーではなく、あくまでも新しいアートとして、自由に身体を動かしてダンスを創作していくことによって、障碍お持ちの方も、お持ちでない方も、自分の表現能力にそれぞれが気づいていく様子が描かれています。5日間のダンスワークショップでは、会場となった体育館に、障碍をお持ちの方々と、プロのダンサーや養護学校の先生、音楽教育者など、あわせて40人が集まりました。

 

 ヴォルフガング・シュタンゲ氏のワークショップでは、真似をすることから、ダンスが生まれます。最初、二人組になって相手の動きを真似ていき、次には、グループ4~5人で一人の動きを真似ていくのです。こうして、人の動きを真似しながら、動きの連鎖となって、大きなうねりを生み出していくのです。

 

Photo by be creator

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 このうねりについて、ヴォルフガング・シュタンゲ氏は、なぜ他人の動き方の真似をさせるのですかと、よく聞かれるといいます。障碍を持つ生徒たちは、沢山の動作を止めさせられたために、動作がパタ-ン化してしまっていると彼はいいます。「止めなさい」とか「みんなと違うじゃないの」と、まわりから言われ続けてきた彼らのために、彼らの動きの真似をすることによって、「あなたの動き方は、私と違いますね。私は、あなたの動作を学びたいのです」とか、「そして、あなたも私の真似してくださいね」と、伝えていくことで、彼らのパタ-ン化された動作を変えていこうとしたのです。

 

 ひとつの動作の真似をしながら、繰り返していくことで、動作は、よりドラマティカルになっていきます。リ-ダ-になった障碍をお持ちの生徒の方は、自分の好きなように動いていいと言われて、自分の手を自分の頭の上にもっていくと、5人の生徒がその動作の真似をし、たった1人で動いていた時よりも、ずっと力強い動きが生まれていきます。

 

 障碍をお持ちの生徒も、「みんなが、僕の真似をしている」と気がつき、さらに、もっと腕を高くしたり、伸ばしたり、挑戦する気持ちが生まれていきます。みんなを見て、自分の真似しているかを確認しながら動き続けることで、彼は、多くの人に、自分の動作を真似されることによる、クリエイティブな人間になる喜びを体現できるのです。

 

 ヴォルフガング氏は、健常者と障碍をお持ちの方とで構成される『アミキ・ダンス・シアターカンパニー』を創設し、それ以降、『リュックブリック』『ヒルダ』など、数々の名作舞台をコンスタンスに発表し、国際的評価を得ています。

 

 知的障碍をお持ちの方、身体障碍をお持ちの方、心臓疾患の方々にダンスを教え、『ダンス・ダイナミクス』という、彼のダンス哲学を構築し、多くの方に生きる喜びを与えています。『ダンス・ダイナミクス』を体現した彼らのダンスを、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

※参考資料:
ランドスケープ『ヴォルフガング・シュタンゲのダンスワークショップ』
http://www.landscapefilm.jp/02minnna/mnna.html

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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