スペシャリストを目指そう!『言語聴覚士』

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スペシャリストを目指そう!『言語聴覚士』

 

 話すこと、聞くこと、表現すること、食べることなど、日々、特別に意識せずに、自然に行っていることがたくさんあります。できることが当然であることのように、無意識に、感情のおもむくままに行っている行為が、われわれの生活にはとても多いのです。ですが、通常は、特別な意識をすることなく行っていたそうした行為が、いざ病気や事故、加齢などで、不自由になってしまうことがあります。

 

 こうした、ことばによるコミュニケーションや、嚥下に問題をお持ちの方々の社会復帰をお手伝いし、豊かな生活ができるよう支援しているのが、『言語聴覚士』です。最近は、医療分野はもちろん、教育、福祉の分野にも活動の場が広がりつつあります。

 

 『言語聴覚士』の国家資格は、1960年代半ばから必要性が叫ばれ、1971年、『国立聴力言語障碍センター(現国立身体障碍者リハビリテーションセンター)』に、専門職員養成所が設置され、『言語聴覚士』の養成が始まったのがきっかけです。

 

Photo by www.audio-luci-store.it

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 高齢化社会の到来を迎えるにあたり、『言語聴覚士』においても、早急な国家資格化が必要であるとの認識から、1997年、国会にて『言語聴覚士法』が制定されました。1999年、『第1回国家試験』が実施され、4003名の国家資格としての『言語聴覚士』が誕生するにいたりました。2000年、『言語聴覚士』の学術・職能団体として、『日本言語聴覚士協会』を設立、2009年には一般社団法人がつくられ、社会をより良くするための活動が積極的に行われています。

 

 『言語聴覚士』は、国家試験に合格して厚生労働大臣から免許を受けなければなりません。毎年1,500名程度が『言語聴覚士』となっています。有資格者数は、2012年には20,000人を超え、2015年には、約25,000人となっているほどの、注目されている資格です。

 

 『言語聴覚士』の仕事のひとつに、脳卒中後のケアがあります。脳卒中後は、言語障碍(失語症、構音障碍)や、聴覚障碍、ことばの発達の遅れ、声や発音の障碍といったように、言葉によるコミュニケーションの問題が多岐に渡り発生します。『言語聴覚士』は、問題の本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施します。必要に応じて、訓練、指導、助言、その他の援助を行い、さらに、医師や歯科医師の指示のもと、嚥下訓練や人工内耳の調整なども行います。

 

 その他にも、『言語聴覚士』は医療機関だけでなく、保健・福祉機関、教育機関など幅広い領域で活躍しています。言葉や、聴こえることに問題をもつ方と、そのご家族をやさしく支援し、日々の暮らしが改善していくようなアドバイスを行っています。

 

 リハビリテーションを目的とした医療現場では、医師・歯科医師・看護師・理学療法士・作業療法士などといった医療専門職や、ケースワーカー・介護福祉士・介護援助専門員などといった保健・福祉専門職、教育、心理専門職などが、『言語聴覚士』と連携し、チーム一丸となって、よりよい治療に取り組んでいます。

 

 医療チームワークの一員として活躍し続ける『言語聴覚士』の仕事内容に、これからも注目していきたいですね。

 

※参考資料:

『一般社団法人 日本言語聴覚士協会』

https://www.jaslht.or.jp/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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