世界を愛でつなぐ 『フローレンス・ナイチンゲール記章』

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世界を愛でつなぐ 『フローレンス・ナイチンゲール記章』

 

 戦争が行われる中、戦士を慈しみ、戦場で平和を願った女性、ナイチンゲール。世界に戦争がなくならない現在、彼女の行動と想いの深さを、わたしたちはもっと知るべきではないかと考えます。ナイチンゲールの想いを後世にも受け継ぐために設けられたのが、『フローレンス・ナイチンゲール記章』です。

 

Photo by Terathopius

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 『フローレンス・ナイチンゲール記章』は、傷病者の看護の向上に献身し、人道博愛精神の昂揚(こうよう)に尽くした女史の偉大な功績を永遠に記念し、看護活動に顕著な功労のある人を顕彰するために設けられました。第34回の『ナイチンゲール記章』授与からは、女性だけではなく、男性も受章対象となリ、受章資格としては、公衆衛生と看護教育の分野での貢献も追加されています。

 

 『フローレンス・ナイチンゲール記章』の記章の表面には、ろうそくを手にした女史の像と「1820年-1910年フローレンス・ナイチンゲール女史記念」という文字が記されています。記章の裏面には、受章者である看護師の氏名が表示され、さらにその周囲に、ラテン語で「博愛の功徳を顕揚し、これを永遠に世界に伝える」という意味の文字が記されています。

 

 『フローレンス・ナイチンゲール記章』の章記は羊皮紙でできており、章記には「偉大なる献身によって、顕著な功績のある赤十字看護師、および篤志看護補助者に授けられる」といった内容が記されています。

 

 『フローレンス・ナイチンゲール記章』は、第8回(1907年)と第9回(1912年)の両赤十字国際会議の決議に基づいて制定された、「F.ナイチンゲール基金」をもとに創設されました。F.ナイチンゲール女史の生誕100周年を記念して、1920年に第1回の記章が授与され、現在まで受け継がれています。

 

 選考には、各国赤十字社が委嘱した選考委員会を通じて、赤十字国際委員会に推薦した後に、同委員会が、各国から集まった候補者について慎重な審議選考を加え、隔年ごとに、最大50人の受章者を決定しています。

 

 『フローレンス・ナイチンゲール記章』の受章者は、ナイチンゲール女史の誕生日である5月12日に、赤十字国際委員会から発表されます。記章は、国の元首、もしくは、各国赤十字社の総裁、またはこれに準ずる者から直接授与され、その素晴らしい貢献を、一般の方々にひろめ、多くの方々で讃えます。

 

<『フローレンス・ナイチンゲール記章』の受賞資格>

※平時または戦時において

 

  • 傷病された者、身体に障碍をお持ちの方、または、紛争や災害の犠牲者に対して、偉大な勇気をもって献身的な活躍をした者や、公衆衛生や看護教育の分野で、顕著な活動あるいは、創造的・先駆的貢献を果たした正規看護師や篤志看護補助者の方

 

(2)(1)に該当される方で、任務遂行中に殉職された方

 

 世界は多くの戦いの歴史を経て、今に至っています。その戦いから、我々が何を学び、何を恥じ、何に希望を見出すことができるのか。平和な毎日をつくるために、自分が何に取り組めばいいか・・・。『フローレンス・ナイチンゲール記章』の受賞者の活動を通じて、考えてみてはいかがでしょうか。

 

※参考資料:

『日本赤十字社』

http://www.jrc.or.jp/

『ナイチンゲール記章について』

http://www.jrc.or.jp/activity/nurse/nightingale/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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