ゆっくり、少しずつ『失語症のリハビリ』

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ゆっくり、少しずつ『失語症のリハビリ』

 

 『失語症』をご存じですか?『失語症』とは、脳梗塞や脳出血、脳卒中、けがなどによって、脳の言語領域が傷ついたため、言葉がうまく使えなくなる状態のことをいいます。脳の言語領域とは、大脳(たいていの人は左脳だといわれています)にある、言葉の機能を受け持っている部分を指します。病気などを発症し、障碍が残ってしまう場合もありますが、その症状のひとつに『失語症』があります。

 

 『失語症』になると、話すことだけでなく、聞く、読む、書くことも難しくなってしまいます。また、脳(たいていは左脳だといわれています)の傷ついた場所の違いによっては、聞く、話す、読む、書く、といった障碍の重なり方や、障碍の程度が異なるため、『失語症』は、人ぞれぞれの状況によってさまざまなタイプに分類されています。

 

<『失語症』のタイプ別の分類とは?>

    1. ブローカ失語(運動性失語)
    2. ウェルニッケ失語(感覚性失語)
    3. 全失語
    4. 健忘失語
    5. 伝導失語

<『失語症』の分類基準とは?>

  • 聞いて理解する能力
  • 話す能力
  • 読んで理解する能力
  • 書く能力

Photo by Shardayyy

Photo by Shardayyy


 『失語症』とは、話すことができない状態と思われがちで、話せないのであれば『筆談』をすればよい、もしくは、五十音表の文字を指差しながらコミュニケーションを図れるのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし実は『失語症』は、さまざまな脳の機能が障碍の状況によって複雑に関係している総合的な症状です。そのため、それはうまくいきません。

 

 また、『失語症』の方に、ぼけたのではないか、赤ちゃんのようになってしまったと思われる方もいらっしゃいます。言葉の訓練として、五十音を一から唱えさせたり、話せない言葉を何度もまねさせたり、幼児向きの絵本を読ませたりすることもありますが、それも間違ったリハビリだといえるでしょう。

 

 脳卒中による言語障碍の代表的な症状でもある『失語症』や、同じような『運動障碍性構音障碍』の対策としては、まずは、まわりの方々が『失語症』のタイプや症状などを理解することが重要です。その上で、『言語障碍』のリハビリテーションの取り組み方や、ご家族やまわりの方々との接し方を模索していくようにしましょう。

 

 国立循環器病研究センター『循環器病情報サービス』のホームページでは、『失語症』をはじめとした、脳卒中などの後遺症のリハビリについて、さまざまな情報が掲載されています。先入観で病気の症状を理解したつもりになるのではなく、こうした専門機関のアドバイスを共有し、適切なリハビリテーションに役立てていけることを願っています。

 

※参考資料:

国立循環器病研究センター『循環器病情報サービス』

http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/brain/pamph15.html#anchor-2

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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