不安や緊張を、どうにかしたい!『社会不安障碍』

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不安や緊張を、どうにかしたい!『社会不安障碍』

 

 

Photo by Sterling College

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 初対面や目上の人と会ったり、大勢の人の前での発表や発言などといった状況や行為の際に、緊張したり、また、その前に不安になるのは自然なことです。自分が担当していることを、しっかりミスなくやり遂げるために、不安や緊張が続く状態は避けては通れないですよね。そのため、事前にさまざまな準備をしておくのですが、確実に準備したにもかかわらず、緊張で具合が悪くなることがあります。一般的には、こうした不安や緊張は、会話や発表、発言に支障をきたすほどでありません。時間とともにやわらいていき、また、同じような場面を何度か経験することによって、人はみな慣れていきます。

 

 しかし、不安や緊張、それにともなって現れる身体の症状が、会話や発表、発言に支障をきたすほど著しく、その苦痛から、社会的状況や人前での行為を避けたくなってしまってしまう場合もあります。その結果、社会生活に障碍がでてしまう状態のことを『社会不安障碍』といいます。

 

<『社会不安障碍』とは?>

・緊張症状がすぐにはおさまらず、意識すればするほど強くなり、さらに何度やってもなかなか慣れない。

・徐々に自信を喪失し、消極的になってしまう。

・対人恐怖症、あがり症、赤面恐怖症と呼ばれていたものも含まれる。

 

 『社会不安障碍』が慢性になると、職業の選択が制限されたり、教育の可能性を失ったり、社会的技能の習得や結婚の機会を逃がすなど、仕事や学校、家庭といった社会生活への支障が大きくまします。さらに、それをきっかけにして、『引きこもり』につながることもあり、家族や周囲の不安にも大きな影響を与えてしまいます。性格上の欠点ととらえて、長期にわたり、一人で悩みつづけて我慢されている方もいます。本来の能力を発揮する機会がなくなり、自信も喪失してしまいます。

 

 最初は、家族や周囲の方が、『社会不安障碍』をよく理解することが大切です。本人の訴えをよく聞き、もしも『社会不安障碍』が疑われたら、心療内科や精神科の受診をおすすめしてください。

 

 「しっかりやらなくてはいけないじゃないか!」と、やみくもに叱るのではなく、回避したい社会的状況があるのは無理もないと理解を示し、有効な治療法もあることをよく説明してあげて、安心させることが重要です。

 

 『社会不安障碍』は、10代半ばで発症しはじめ、その後、慢性に経過してしまうので、本人は、『社会不安障碍』の症状を、性格上の欠点ととらえてしまう方が多いようです。専門医の受診をせずに、長期にわたり、一人で悩みつづけて我慢している方がほとんどです。不安や緊張を紛らわすため、アルコールなどの依存症にもおちいるおそれもあります。

 

 自分も家族も、まずは、『社会不安障碍』は精神的な疾患であり、治療可能な疾患であるということを理解しておくといいですね。性格的なものだと自分を責めている方がいるようでしたら、「そうじゃないよ」とあたたかいひと言をかけることから、はじめてみてはいかがでしょうか。

 

※参考資料:

『人形町メンタルクリニック』

http://www.cocoro-support.com/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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