人前で強い不安や緊張を感じてしまう!『社交不安障碍』

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人前で強い不安や緊張を感じてしまう!『社交不安障碍』

 

 人前にいくとすごく緊張してしまって、不安を感じて、いつもの自分ではなくなってしまう・・・。そんな気分が続くと、誰しも自然と人前に出たくなくなるものですよね。恥ずかしがり屋とか、緊張するタイプの性格とか、子どもの頃から気の持ちようのようなことをいわれていた方がほとんどだと思います。ですが、どうやらそれは性格や気の持ちようではないかもしれません。

 

 『社交不安障碍(SAD:Social Anxiety Disorder)』をご存知ですか?

 

 『社交不安障碍』とは、社会的な場面で不安や恐怖を過大に感じてしまう病気のことをいいます。

 

<『社交不安障碍』の様子>

  • 人と接する場面で、注目されたり、恥をかいたりするのではないかと、とても不安になってしまう
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  • 人前で発表する時に、ひどく緊張して動悸がしたり、顔が赤くなったり、大量に汗をかいてしまう
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  • 会議や会話をしている時に、とても遠慮してしまって自分の意見が言えず、自己主張が出来ていない

 

 こうした症状を感じている方は、『社交不安障碍』かもしれません。大勢の人が見ている前で何かをすることや、初対面の人に会うということは、当然、どんな方でも緊張したり、不安を感じたりするものです。しかし、そうした緊張や不安がとても強すぎるために、人と接する場面を避けるようになったり、仕事の範囲が狭まったりと、社会生活や仕事に支障を生じていることはありませんか?もしそうであれば、それは『社交不安障碍』かもしれません。

 

Photo by Andrew Feinberg

Photo by Andrew Feinberg


 昔から、人前で緊張や不安を感じることを、『あがり症』といってきました。『あがり症』は、性格や性質の問題として受け止めている人がほとんどです。まわりの人に相談したとしても、「考えすぎかもしれないよ」「そのうちに、慣れて、平気になるはずじゃないかな」「気の持ちようだから、今度はうまくいくよ」などと、言われることも多いでしょう。実際に、そういわれた経験がありますし、人にそういったこともあるのではないでしょうか?『社交不安障碍』は思春期頃に発症する割合が多く、長年にわたり深刻な悩みを抱えながらも、内気な性格とか、気持ちの問題と思っている方が多いようです。

 

 しかし、過度な緊張や不安を感じる原因が、脳の働きに関連があることが明らかにされてきました。脳の働きにとって重要な神経伝達物質である、『セロトニン』や『ノルアドレナリン』、『ドパミン』などのバランスの崩れや、不安や恐怖に関わっている脳内の『扁桃体』とよばれる部分の活動の異常が、『社交不安障碍』の発症に関与している可能性が指摘されています。

 

 もしも、あがり症が治らないと感じる方や、それがもとで人に会うのがいやになって仕事や社会生活が狭くなってしまっている方は、『社交不安障碍』かどうか、お医者様に御相談されてみてはいかがでしょうか?

 

 近年になって解明された病状はたくさんあります。怠けているからだと自分の精神力のせいになさらずに、医学の力を借りて、一緒に解決することで、明るく豊かな未来が開けることを願っています。

 

※参考資料:

『社交不安障碍 情報サイト』

http://utsu.jp/sad/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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