更生する社会のあり方とは『社会を明るくする運動』

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更生する社会のあり方とは『社会を明るくする運動』

 

明るい社会とはなんでしょうか?

 

子どもの頃、夏休みの書道の宿題で、『明るい社会』という作品を書いて、家の前に貼っていた記憶がうっすらとあります。明るい社会という言葉になつかしさを覚えますが、これは、道徳の授業の一環として、夏休みの心がけとして授業のカリキュラムに加えられていたのかもしれません。

 

Photo by Infomastern

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現在では、法務省の取り組みの一環として、『社会を明るくする運動』が展開されています。『社会を明るくする運動(犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ)』とは、すべての国民が,犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせて、犯罪のない地域社会を築こうとする全国的な運動です。2016年で、66回目を迎え、長年、国や地方自治体が取り組んでいます。

 

始まりは、昭和24年でした。『更生保護制度』の新しいスタートである『犯罪者予防更生法』が施行されたことをきっかけに、戦後の荒廃した中で、かねてから街にあふれた子供たちの将来を危惧していた東京・銀座の商店街の有志が、この法律の思想に共鳴し、同年7月13日から1週間にわたり、自発的に『犯罪者予防更生法実施記念フェアー(銀座フェアー)』を開催したのです。

 

『銀座フェアー』や、『犯罪者予防更生法』の施行1周年を記念し、翌年の昭和25年には、『矯正保護キャンペーン』が全国的に実施されました。こうした一般市民の熱意と善意を高く評価し、映画会、記念スタンプ、リーフレットの配布、街頭宣伝活動などの啓発活動が全国的に実施されました。街にあふれる戦災孤児、犯罪や非行の激増による社会不安の増大、インフレや物資不足により生活に余裕のない人々の不幸な少年に対する思いやりや、愛の心を呼び戻し、殺伐とした世相に明るい光をともしたともいわれています。

 

こうした活動を通じて、犯罪の防止と犯罪をした人たちの立ち直りには、一般市民の理解と協力が不可欠であるという認識を深めた『法務府(現在の法務省)』が、啓発活動を将来も継続して発展させる必要があるとして、『社会を明るくする運動』と名付け、現代に引き継がれています。

 

現在では、『社会を明るくする運動~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~』として、谷村新司さんが『フラッグアーティスト(運動の旗振り役)』として、様々なサポートの旗振り役に取り組んでいらっしゃいます。御自身が以前から関わっている社会的活動と重なる部分があるとして、『社会を明るくする運動』の趣旨に共鳴され、ライフワークとして応援したいとの思いがあり、第60回運動(平成22年)から、『フラッグアーティスト』(本運動の旗振り役)として活動されているのです。本当に、素晴らしいですね。

 

法務省は、人を裁くだけのところではありません。

 

新しい未来に向かって生きていくためのサポートや道筋を照らす役目も担っているのです。そのための活動も数多く取り組んでいます。戦後の日本は、本当に混乱していました。そんな中、生きていくために、さまざまな立場で、さまざまな苦労をしながら、毎日を過ごしていく必要があったことも含め、『社会を明るくする運動』は、多くの人の支えになり、未来にきっと光が差しているという希望を市民が形にした一歩だったのかしれません。

 

今も、受け継がれている『社会を明るくする運動』をみんなで理解し、今後、社会が明るく続いていくために、何か少しでもいいので、自分ができることに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

※参考資料:

法務省『社会を明るくする運動』

http://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo06.html

フラッグアーティスト:谷村新司さん

http://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo03_00024.html

『おかえり。』

http://www.kouseihogo-net.jp/okaeri/

ライター:野間能子 ノーマ・プランニング。医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。

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