生活習慣を大切に!『季節性情動障碍』
生活習慣を大切に!『季節性情動障碍』
春が来ると、ワクワクする気分とともに、なんとなく不安を感じるとことはないでしょうか。5月になると心が不安になる人が多くなることから、心の病は季節にも関係しているのではないかといわれてきました。
『季節性情動障碍』は、『季節性うつ病』ともいわれ、季節の変化よって不安定な気分をもたらし、症状があらわれます。日照時間が少なくなってくる秋から冬にかけて、抑うつ気分、不安、活動性の低下、思考制止などといったうつ病にみられる症状があらわれます。また、長時間の睡眠と過食が特徴です。
『心の病.net 心の病気一覧とその症状・種類・原因・治療』のホームページでは、『季節性情動障碍』の症状と原因について、詳しく説明されています。
- 『心の病.net 季節性情動障碍』
『季節性情動障碍(季節性うつ病)』の症状とは?
・抗うつ気分
・不安
・活動性の低下
・思考制止
・長時間の睡眠
・過食
『季節性情動障碍(季節性うつ病)』の方の特長とは?
・早めに就寝し、9時間~10時間の睡眠をとっているが、眠りは途切れることが多く、疲労を回復することができず、元気を戻すことができない。
・長時間寝ていながら、元気を取り戻すことができないので、日中も眠気を感じてしまい、仕事や勉強に集中できない。
・甘いものが欲しくなる。
・炭水化物を食べすぎる傾向があり、そのため体重が増える。
・なかには、光を求めるため、家じゅうの電気をつけるといった行動に出る人もいる。
『季節性情動障碍(季節性うつ病)』は、秋の終わりから冬にかけてみられることが多く、10~11月にかけてはじまり、症状は1~2月にかけてピークとなり、春になると自然におさまるといわれています。
体内には、一日でひと回りする体内時計があり、心身の状況に深くかかわりがあります。『季節性情動障碍』は、冬の日光不足の間、光を十分浴びない人に起こりがちだといわれていますが、ほかにも原因はいろいろあるようです。例えば、メラトニンという脳の松果体(しょうかたい)から分泌されるホルモンは眠りを促進しますが、光不足によってこのメラトニンが増えるのではないかとみられています。また、炭水化物の摂取を促すセロトニンという神経伝達物質が関与しているともいわれています。
「何もする気が起こらない」「寝ても寝ても疲れが取れない」「ご飯ものがやたら食べたくなり、元気を出すために食べているが、余計に疲れて、眠くなり、体重も増えて、気分も悪い」など、負のスパイラルになっていませんか?
そんなときは、バランスの良い食事、規則正しい生活、風呂に入り清潔にすること、適度な運動を取り入れて、まずは身体から健康になっていくように心がけましょう。
『心の病.net 心の病気一覧とその症状・種類・原因・治療』のホームページでは、『季節性情動障碍』の治療と対策についても掲載されております。こちらも参考にして、症状を改善し、元気に生活できるようになると良いですね。
※参考資料:
『心の病.net 心の病気一覧とその症状・種類・原因・治療』
『心の病.net 季節性情動障碍』
http://kokoroyamai.net/seasonal/
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般の編集・執筆、プランニング、商品企画などを行う(株式会社ノーマ・プランニング)