違いは?『バリアフリーとユニバーサルデザイン』
違いは?『バリアフリーとユニバーサルデザイン』
みんなが快適に暮らしていくために、社会では、『バリアフリー』や『ユニバーサルデザイン』の考え方を活かしたさまざまものが作られています。
建物や駅といった大きなものから、食器や文房具といった小さいものまで、大きさや場所を問わず、生活に必要なものを使う場所で、『バリアフリー』や『ユニバーサルデザイン』の考え方が活きています。
では、『バリアフリー』と『ユニバーサルデザイン』の違いを考えたことはありますでしょうか?
『ユニバーサルデザイン/バリアフリー ぷらざ』のホームページでは、『バリアフリー』や『ユニバーサルデザイン』の違いを分かりやすく説明しています。『ユニバーサルデザイン/バリアフリー ぷらざ』とは、静岡市の『バリアフリー』と『ユニバーサルデザイン』の取り組みを紹介しているホームページです。
- 『ユニバーサルデザイン/バリアフリー ぷらざ』
『バリアフリー』と『ユニバーサルデザイン』は、発案されたきっかけや背景が大きく違います。しかし、事業や整備が似ているため、混同されることが多いのです。
例えば、『ユニバーサルデザイン』は、自らが障碍者だったロナルド・メイス氏が、『バリアフリー』対応設備の「障碍者だけの特別扱い」に嫌気がさして、最初から多くの方に使いやすいものを作る設計手法として発明されました。
一方、『バリアフリー』は、障碍者や高齢者のために、生活するために障碍となる物理的な障壁の削除を行うという、過去の反省に立った考え方で進化してきたものです。
建物玄関前の段差を例にとってみましょう。
- 玄関前にある段差にスロープを付けるのは、『バリアフリー』の考え方です。
- 設計時点からスロープを計画し作りあげるのは、『ユニバーサルデザイン』の考え方です。
しかし、完成した入口は全く同じ形状なのです。これが混同しやすい理由なのかもしれません。
- 『バリアフリーとユニバーサルデザインの違い』
『ユニバーサルデザイン/バリアフリー ぷらざ』のホームページには、上記以外にも、『バリアフリー』と『ユニバーサルデザイン』について、詳しく解説されています。是非一度ご覧になり、みんなが暮らしやすい社会になっていくために、自らも考えてみるきっかけにしてはいかがでしょうか。
※参考資料:
『ユニバーサルデザイン/バリアフリー ぷらざ』
http://ud-shizuoka.jp/ubpla/index.html
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般の編集・執筆、プランニング、商品企画などを行う(株式会社ノーマ・プランニング)