履歴書は、なぜ手書きと言われるのか
転職のツボ 履歴書編 第1回
初めて就職する時はもちろん、転職の度に書く事になるのが履歴書です。大切な書類ながら、何度も面接するうちに手を抜いてしまうのか、とりあえず書きました的な、内容が似たり寄ったりの履歴書を出す人は、けっこういるものです。
そんな履歴書でも、介護・福祉業界は人手不足が続いているので、面接はしてもらえるかもしれません。が、人手不足でも、条件の良い求人には人が集まり、倍率が高くなります。そこで、他の応募者より優位に立てる様な面接官にやさしい履歴書を書くという技があります。
そうすれば、書類の段階から、好印象を持ってもらえるのは言うまでもなく、面接での会話もスムーズになるはずです。このシリーズでは、面接官をしていた経験を基に、転職のツボとなる、ちょっとしたアドバイスを採用する側の視点から送ります。
履歴書は手書き
書式としては、市販のものを使うか、自分で作成するか、ですが、ここは、書店や文房具店で手に入る市販の履歴書を使って手書きで作成する事をお勧めします。

手書きはタイヘンなのよね。
例えば、IT業界に転職するなら、ワープロで作った履歴書をPDFファイルに変換して、メールで送信しないと、そもそもの仕事能力を疑われかねません。そうした業界と違って、介護・福祉業界は保守的な業界ですし、採用する側には必ず年配の方がいます。そうした方々が見慣れた感じの履歴書を提出すると、ウケがいいからです。
ワープロでの作成がマイナス評価になる事はありません。むしろ、事務職を希望しているなら、パソコンの能力をアピールするためにワープロで作るのも良いと思います。
手書きが好まれるのは、文字にも性格が表れるので、判断材料が増えるからです。何人もの履歴書を見て、面接して、と繰り返していると、だんだん履歴書から雰囲気を掴める様になります。
履歴書を見て、どことなく、おかしな雰囲気を感じる時は、面接で会ってみると、実際に変なクセのある人物だったりという感じです。
ペンで書く
黒のボールペンで書いて下さい。水性と油性は気にしていませんから、どちらでも。青インクも可とされていますが、あまり見かけません。手元にあって青が好きだと言う人は青インクで書いてもいいと思いますが、青インクを使ったからと言って目立つ訳でもないので、わざわざ用意する事は無いでしょう。
万年筆でも構わないとされていますが、書き味が出るので、字の上手な人以外は避けた方が無難だと思います。
論外なのは、鉛筆書きです。一度だけ鉛筆書きの履歴書を見た事があります。字はきれいでしたが、あり得ません。非常識過ぎると判断して面接すらしませんでした。それから、たくさん応募するからといって、コピーは論外ですよ。
文字の訂正
書き間違えた時は、最初から書き直すのが鋼鉄の掟です。修正液を塗って訂正しているのは、そこだけ目立って見苦しいだけです。複数の応募者が居る場合は、修正した履歴書を出した人は、確実に1ランク下の扱いになります。二重線で決して書き直しているのは論外です。
誤字については、書いている自分では見つけ難いので、周りの人にチェックしてもらいましょう。どうしても見せるのが恥ずかしければ、蛍光灯にかざして裏面から見直すと、自分でも見つけやすくなります。
とにかく、修正や訂正があるのは手抜きと判断されます、履歴書は訂正箇所の無いのが普通と考えて下さい。
次回は、履歴書の記入についてお話ししましょう。
コメント
正直履歴書の手書きが良いと言うのは、印象だけなのでしょうか。保守的と言うより封建的の方が正解だと思います。そもそも、雇用者側が履歴書送付後等と謳っている事が手書き等と言う前に採用を簡素化したい思惑で謳っているのに応募者が簡素化して何が悪いのかが判りませんし唯のエゴだと思います。