太陽の恵みで助けてくれる新世代の補聴器

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 エナジー ハーベスティング ジャーナルが1月14日に伝えたところによると、ブラジルの財団Instituto CEFACが大学や聴覚障害関係のアフリカのNGOとの協力の下、世界初のデジタル充電式補聴器「Solar Ear」を開発したそうです。

 この補聴器の特徴は太陽光だけで充電できることです。家庭用太陽光パネルや、太陽光で充電できる携帯電話等が日本では販売されていますが、太陽光で充電できる補聴器というのは聞いたことがありません。しかも価格は約100ドルというから驚きです。

Solar Ear社HPより

Solar Ear社HPより (クリックして拡大)

 このSolar Earを充電するにはバッテリーもしくはSolar Ear自体を充電器(太陽光パネルがついている部分)にのせるだけ。日のあたっているところにおくと、6~8時間で充電が完了します。もちろんバッテリーは二つついていますので、日中使って夜寝る時にはには充電できないなんてことはありません。

 さらには、従来の補聴器が頻繁に新しい電池に取り替えなければいけないのに対して、Solar Earは2~3年の間繰り返し使えるとの事です。

 Solar Earは太陽光で充電し、しかも低価格ということで、電気の通じていないような場所のある途上国や、保険に入ることのできない低所得者層でも比較的手に入りやすくなっています。いったいどのくらいの対象者がいるのかというとWHOより以下の統計が発表されており参考になります。

  • 両耳中等度以上の深刻な聴覚障害者は全世界に2億7,800万人
  • そのうち80%が発展途上国で生活している
  • 増加の理由は、世界人口自体の増加と平均余命が長くなっていること
  • 児童の中等度難聴の主な原因は中耳炎
  • 聴覚障害の種類や症状、発症した年齢により異なるが、聴覚障害は子どもの発語や言語、教育、社会参加への影響を及ぼし、発語が始まる以前に聴覚障害となった場合はさらに影響が顕著である
  • 発展途上国では、補聴器により補聴効果の恩恵を得られるのは40人に1人
  • 現在の補聴器の生産規模は、世界のニーズの10%しか満たせない
  • 聴覚障害の50%は予防、早期発見、早期検診、および管理で回避が可能
    Deafness and hearing impairment |WHO 2006

 Solar Earは現在ブラジル、ボツワナ、パレスチナを足がかりにして、世界中のこういった人たちにも行き渡るように活動を広げているとの事で、日本での発売も待ち望まれるところですね。

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