高齢者が中心の惣菜店?

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高齢者へ宅配するお弁当を作るのも高齢者?

 出歩けない高齢者宅にお弁当を宅配サービス!と聞くと、そこそこ耳にする情報ですよね。
 ところが、埼玉県幸手市の幸手団地内にある惣菜店「元気スタンドぷライス」はちょっと違います。それは、高齢者宅に届けるお弁当を作るスタッフも高齢者が中心ということ。しかも、活気を失いつつある商店街の空き店舗を利用し、商店街に活気を取り戻す再生モデルになればと、スタッフも張り切っているというのですから頼もしい限りです。

店舗を運営しているのはNPO団体の「元気スタンド」

 代表の小泉圭司さんは、大手スーパーの元社員。買い物をするわけでもなく、ただ時間をつぶすだけにスーパーに高齢者が集まる光景を見るにつけ、「高齢者が気軽に立ち寄れる交流拠点があったら・・・」という思いを抱いていたそうです。それは、集まって来る高齢者の方々にお話を聞いてみると、「家に居場所がない」「病院でも煙たがられる」という声がほとんどだったから・・・。

 そんな折、幸手市で空き店舗利用者の募集があり、小泉さんはスーパーを退職し、喫茶店「元気スタンド・ぷリズム」をオープン。2007年12月のこと。そこでは、健康に配慮した料理や飲み物の提供だけでなく、歌声喫茶や健康教室なども開催。入居者の約1/4が高齢者だという団地で、高齢者の常連客も徐々に増えていったそうです。

働きたい、誰かの役に立ちたい

 そんな流れの中、高齢者の多くが「働きたい」「誰かの役に立ちたい」と考えているのを知った小泉さんは、喫茶店の隣の空き店舗に「元気スタンドぷライス」をオープンすることに。

 現在、7名の従業員のうち、65歳以上の高齢者が4名。
 週に2日働く女性は「この年で働かせてもらえるだけで幸せ。色んな人たちと触れ合えて、生きる励みになる」と語っています。


 惣菜店としては昨年の10月にオープン。今月からは、いよいよ宅配弁当のサービスもスタート。そこには、外出できない高齢者の安否確認はもちろん、高齢者同士の交流にもつなげたいという小泉さんの狙いがあるそうです。

 時給は4時間30分働いて現金500円+惣菜店で利用できる500円の割引券が支給されます。果たしてこれが安いのか高いのか・・・。でも、やることもなく生き甲斐も持てない生活に、お金ではない遣り甲斐を見つけられるとしたら、とても貴重な取り組みですよね。

■元気スタンドぷリズム/ぷライス
http://homepage3.nifty.com/gs-purism/

【参考】 読売新聞(2011/2/3)朝刊・地域版(埼玉西)

川端真弓。フリーライター/薬膳アドバイザー。埼玉県所沢市在住。1986年に「無理なく無駄なく簡単エコロジー」を合言葉に、子育て中の主婦でも身近にできる環境問題を考えるサークルを発足。以来、無農薬栽培など風土に根差した生き方を模索中。現在は、写真と詞をコラボした新しい感覚のアート「PHOTOEMほちょう調」を広める活動にも携わっている。WEBサイトはこちら

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