菜の花でデトックス
ほろ苦い味の正体は「植物性アルカロイド」
春は冬に溜め込んだ毒素をデトックスする季節。春が旬のセリ、ゼンマイ、わらび、タケノコ、タラの芽、ふきのとう、ウド、菜の花などはちょっぴりほろ苦い味がし、香りが強いものが多いですよね。でも、実は、そのほろ苦さに毒素を排出するデトックス効果があるのです。
この苦味成分。名を「植物性アルカロイド(Alkaloid)」と申します。あの苦さは、アルカロイドが外敵から身を守るための植物毒。タバコのニコチンやモルヒネ、カフェインなど、毒性や特殊な生理・薬用作用を持っているんです。
紫外線予防や老化防止にもなる春野菜
このアルカロイド、毒性があるだけに食べ過ぎには要注意!と言いたいところですが、植物毒ですから1回の食事で何キロと食べない限り心配はありません。むしろ、難病や抗ガン剤など医薬品として広く利用されているくらいですから、普段の食生活にも大いに春野菜を活用したですよね♪
春野菜や山菜には、主に以下のような効果が期待できます。
- 新陳代謝の促進
- デトックス作用
- 紫外線の予防
- 老化防止
茹で過ぎず、水にさらし過ぎずが調理のポイント!
そこで今日は、簡単にできる菜の花のレシピをご紹介します。
◎菜の花の中華風ゴマ和え
【材 料】
菜の花・・・150g
煎りゴマ(白)・・・大4
調味液(ポン酢・・・大2
みりん・・・大1
ゴマ油・・・小1)
【作り方】
- 菜の花は、かたい茎の部分を切り落とし、熱湯でサッと茹でます。
- 冷めたら水気を絞り、適当な長さに切ります。
- すった煎りゴマに調味液を加えて(2)を合わせ、彩りとして上から白ゴマ少々をふりかければ出来上がり!
アルカロイドを取り込むにはアクを抜き過ぎないのがポイント!茹でたら水にさらさずそのままいただくのも、旬の恵みを最大限に活かすコツですよ。でも、どうしてもアクが気になる方は、サッと水にくぐらせる程度にしましょう。
このレシピの特徴は、ポン酢を使っているので味付けが超シンプルな点です。男性やお料理が苦手という方でも簡単に作れますので、是非、チャレンジしてみてくださいね。
川端真弓。フリーライター/薬膳アドバイザー。埼玉県所沢市在住。1986年に「無理なく無駄なく簡単エコロジー」を合言葉に、子育て中の主婦でも身近にできる環境問題を考えるサークルを発足。以来、無農薬栽培など風土に根差した生き方を模索中。現在は、写真と詞をコラボした新しい感覚のアート「PHOTOEMほちょう調」を広める活動にも携わっている。WEBサイトはこちら