長時間同じ姿勢でいる方へ
避難所生活ではエコノミークラス症候群にご注意
3月11日(金)に東日本を襲った地震、津波、原発事故。1~2カ月は余震の心配もあるし、まだまだ油断はできないというものの、現実生活は目の前にあります。
こんなとき、私はライターとして何ができるのか?状況はテレビや新聞でも連日報道されているので、体育館などの避難場所で日々を過ごす方々へ、少しでも参考になればと思う情報を集めてみました。
エコノミークラス症候群を防ぐ
【避難生活で注意すべきエコノミークラス症候群】 地震情報サイトJISより
●エコノミークラス症候群にならないためにする事
エコノミークラス症候群は、同じ姿勢が続く長時間のフライトだけでなく、同じ姿勢が続く列車、バス、車などでも起こる。
避難生活においては避難所での生活、自動車での寝泊りによって長時間同じ姿勢をとることが多く、エコノミークラス症候群になりやすい。また、避難所では、トイレ事情がよくないため、水分摂取を控える人が多いことも影響して、エコノミークラス症候群になる人が多い。
●エコノミークラス症候群予防のためにすること
・水分を適度によくとる
・ふくらはぎを揉むなど、こまめにマッサージする
・屈伸運動をする
・締め付けの強い、弾性ストッキングをはく
水分補給と適度な運動を心がけましょう!
それにしても、エコノミークラス症候群って何だか変な名前ですよねぇ?
もともとは、飛行機で海外などへ行く時に、長時間同じ姿勢で座っていることがほとんどですが、そのため下肢が圧迫されて血の巡りが悪くなり、血栓が生じる「深部静脈血栓症」となります。その血栓が肺に詰まると「肺塞栓症」となり、この2つが同時に起こるとエコノミークラス症候群になるのです。別名「旅行者血栓症」とも呼ばれていたため、飛行機でのみ起こる病気だと思っていた方も少なくありません。
原因は、水分不足や運動不足ですが、低温(乾燥)、低気圧、アルコールなどがプラスされることで、脱水症状により血液の粘度が上昇し、エコノミークラス症候群になりやすいのです。
とは言え、避難所生活の方だけでなく、身近なところでもエコノミークラス症候群になる可能性がありますので要注意です。私などは〆切が重なると、1日に10時間、15時間とPCの前に座りっきりということもあります。また、一日中立ち仕事をなさっている方も気を付けなければなりません。
川端真弓。フリーライター/薬膳アドバイザー。埼玉県所沢市在住。1986年に「無理なく無駄なく簡単エコロジー」を合言葉に、子育て中の主婦でも身近にできる環境問題を考えるサークルを発足。以来、無農薬栽培など風土に根差した生き方を模索中。現在は、写真と詞をコラボした新しい感覚のアート「PHOTOEMほちょう調」を広める活動にも携わっている。WEBサイトはこちら