やさしく触れるタッピング・タッチ
心身ともに緊張をほぐし癒す技法
タッピング・タッチをご存知ですか?
これはホリスティック医療として注目を集めている療法のひとつ。指の腹を使い、まるでタイピングをするように軽く弾ませ、左右交互にやさしくたたきます。こうすることで、心身ともに緊張がほぐれ癒されます。
タッピング・タッチを考案したのは臨床心理学者の中川一郎氏。技法はいたってシンプルで簡単なことから、子どもや障害のある方でも行え、しかも専門的な利用もできるため、幅広い分野で応用できる点がすごいですよね。
個人だけでなく医療の現場でも使われている
このタッピング・タッチ、こんな場面で役立っています。
- 日常的に、お互いをケアしあうために
- セルフケアとして、心身の健康を保つために
- 人間関係をよりよく楽しくするために
- 日常的に、こころと体の手当てとして
- 災害や事故など、心や体のケアを必要とするとき
- 紛争や戦争被害者のこころのケアと平和のために
- 心理・教育・福祉・医療などの専門分野での利用
- 自然な感性をとり戻し、人や環境を大切にする為に
※WEBサイト「Tapping Touch」より引用
4月13日付の朝日新聞朝刊では、タッピング・タッチを授業に取り入れている自由学園の教諭・更科幸一さんの記事が「やさしく触れて安心/被災地でタッピング・タッチ」ということで掲載されています。
タッピングの心理的・身体的・人間家関係における効用・効果
考案者の中川氏は、「相手の体に触れることは、私はここにいますよと伝えること。やさしくタッチされた人は、独りじゃないと安心する」と話しています。
また、更科教諭は「家族や友達同士でも、触れあうことが少なくなっているので、被災地以外でもぜひ試してみてください。心が穏やかになり、その場も和みます」と。
タッピング・タッチには、こんな効用と効果があります。
●心理的効果
- 不安や緊張感が減り、リラックスする
- 肯定的感情(楽しい、ここちよい、気が楽になる等)が増える
- 否定的感情(いらだたしい、深刻、寂しい、自責の念など)が減る
- こだわりがほぐれ、積極的またはプラス思考になる
- とても大切にされた、いたわってもらった感じがする
- 幼い頃のことなどを思い出し、穏やかな気分になる
●身体的効果
- 体の緊張がほぐれて、リフレッシュする
- 体の疲れや痛みが軽減する
- 身体的ストレス症状(肩や首のこり、緊張、ストレス感など)が減る
- 体が温かくなり、鈍っていた体が動き始める(深い息など)
- 麻痺していた身体感覚が正常になる
- 副交感神経が活発になる傾向がみられる
●人間関係における効果
- 場が和やかになり、交流が深まる
- 親しみがわき、安心や信頼感を感じる
- 話しやすくなる・話したくなる
- 家族でのスキンシップや会話が増える
- 自立した関係でお互いがサポートしあえる
※WEBサイト「Tapping Touch」より引用
あなたもタッピング・タッチで心身ともに癒されてみませんか?
*タッピング・タッチの基本形はこちらをご覧ください。自分でもできるセルフ・タッピングもありますよ。
————2011.06.15 追記————
掲載紙名に誤りがありましたので、訂正しました。
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川端真弓。フリーライター/薬膳アドバイザー。埼玉県所沢市在住。1986年に「無理なく無駄なく簡単エコロジー」を合言葉に、子育て中の主婦でも身近にできる環境問題を考えるサークルを発足。以来、無農薬栽培など風土に根差した生き方を模索中。現在は、写真と詞をコラボした新しい感覚のアート「PHOTOEMほちょう調」を広める活動にも携わっている。WEBサイトはこちら